2015年9月5日土曜日

A new MTV-9 propeller!




発注から3ヶ月。待ちに待った新しいPropellerが届きました。これまでと同じMT-Propeller社製のMTV-9-B-Cですが、こちらは幅広の “‐25” と呼ばれるPropeller Bladeを装備しています。細身の “-15” は空気抵抗が少ないという点ではよかったのですが、推力を発生する効率に劣っており、常々不満を感じていました。試験飛行の結果は素晴らしく、空気をしっかり掴み、飛行機を前へ進めてくれる感触がありました。




Spinnerの塗装中。形状も砲弾型に変わりました。




完成




MT-Propeller社様からサポートをいただきました。ありがとうございます。




それでは、練習を再開します。


9月4日から6日までCA州Delanoで行われる競技会に向け、数日間練習を続けていましたが、Figureそれぞれの精度と高度管理に満足できず、欠場することにしました。残念です。気を取り直して、9月下旬のSalinas空港で行われるAir Showの準備を始めます。

“‐25” の幅広のBladeとなってもPropeller自体の重量変化はなく、ジャイロの摂動による影響は以前と変わりません。飛行性能で変わったことは、Vertical Penetration(垂直方向への獲得可能な高度差)が約1600ftから約1700ftになったことです。正直なところ、「2000ftくらいまで昇れるか?」と期待していた私としては、少々がっかりさせられましたが。

しかし、劇的な数字の変化はなくとも、極低速域でもPropellerがしっかりと空気を掴み、以前のような空回りしているような感触はもうありません。Throttle変化にも敏感に反応し、飛行機との対話が円滑に、即座にできるようになったように思えます。




〈動画〉 Double Hammerhead Turn

以前はどうしても機首姿勢が下がってしまっていたDouble Hammerhead Turnも、ほぼ同一面で行えるようになりました。こうして、機械に頼って自身の可能性を広げていくことが本当にスポーツなのかという疑問はありますが・・・。もちろん、この新しいPropellerの性能には大いに満足で、もう以前の装備には戻れません。

曲技飛行用のPropellerとしては、Carbon Fiber製のBladeを装備したHartzell Clawが最高と言われますが、問題はその金額です。10年前の金額が$45,000、現在ではそれ以上と言われています。MTV-9は木製Bladeを装備し、金額は$14,000台。MT-Propellerでは一般的に見られた油脂の漏れは全く見られません。

欠点は、Unlimited Levelの曲技飛行を行った場合に求められる2年毎のTear down inspectionですが、冬の整備期間に行えば問題はないことでしょう。1/3の金額でHartzell Clawと同等の性能が得られる優位性は十分にあると考えます。よい買い物ができました。

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