天気が安定しているため、競技飛行は順調に進んでいます。前線やサンダーストームなどで待機し、競技飛行を消化するために早朝から日没間際まで居続けることも珍しくないのですが。
今後も天気予報は晴れマークが続いているため、7月22日は午後からお休みをいただきました。
車で約30分、フネドアラ城に来ました。
完成は1446年。コルヴィン城、フヒャディ城とも呼ばれているそうです。ルネッサンス ゴシック調の建築だそうですが、ルーマニアらしい不思議な雰囲気です。
礼拝堂
「よくここまで来たわね」
・・・のようなセリフが頭に浮かびました。でも鐘尾さんです。
城内には足を踏み外しそうな場所がいくつもあります。
皆さん気を付けて・・・。
「城主は`二人の奴隷に『井戸を掘り終えたら解放する』と約束し、十何年後に完成させたものの、彼らはそのまま殺されてしまった。これがその井戸です。」
・・・など、悲しい歴史が多いところでした。でも楽しかったです。
翌日は地元の方々によるルーマニア パーティーでした。郷土料理とお酒がふるまわれ、フォークダンスが披露されました。音楽は世界を繋ぐ。すてきです。
ポーランドチームの皆さんと。
美しい!
7月24日。やはり競技が順調に進み、今日は1日お休みをいただきました。車で2時間ほどのクルジュナポカというところに、日本食があるそうです。そろそろご飯が食べたいです。
ショッピングモールの中に回転寿司がありました。種類は少ないですが、立派な寿司です。たくさん食べてしまいました。
ヨーロッパに多いラウンドアバウト、円形交差点。運転しながら表示を見るのは至難の業・・・。酒井さんの案内がなければ、私一人では無理でした。怖かったでしょうね。ありがとうございました。
ルーマニアで多く見かけるアパート。非対称な、不規則な造りが面白いです。
Assumption Cathedral
日本語訳は不明です。美しい教会でした。
さあそろそろ帰りましょう。距離は170㎞程度ですが、いくつか市街地を通るため時間がかかります。ルーマニアはあまり西側資本が入っておらず、高速道路も少なく、とても素朴な国です。
7月26日、今日は午後早くに終わりました。デヴァ市内、山の上に見える廃墟の要塞に行きます。
Cetatea Devei
ロープウェイは終了してしまったので、がんばって登りました。
写真中央の右側が飛行場です。
ジャッジ活動をしていると空を飛ぶことがないため、空からの景色が判りません。なるほど、こんな感じなのですね。それにしても、風が心地よい。
7月27日、エアショーと閉会式です。
UnlimitedとAdvanced、各カテゴリー6回の飛行が行われました。真冬のような寒さの中、競技開始を待ち続けたり(フィンランド)、暑さ、ハチ、雷雲に耐えながらジャッジしたり(チェコ)、いろいろなことがありましたが、今回は本当に天候に恵まれ、安定して競技が進みました。
ロシア製(?)ヘリコプター、3機編隊の演技。迫力!
〈動画〉 White Wingsによるグライダー2機編隊のフォーメーションアクロ
BreakしてRejoin、そして並んで着陸・・・。感動しました。
Extra 5機のフォーメーションアクロ。ルーマニアは日本より規模の小さな国ですが、航空文化に大きな差があります。高い技術を持つ飛行士がこれほどまでに多いとは思いませんでした。感服です。
アドバンスドカテゴリーの優勝はポーランドのパトリシアさん。女性が世界選手権でチャンピオンになるのは初めてのことだそうです。おめでとうございます!
アンリミテッドカテゴリーの優勝はハンガリーのトスさん。ハンガリー航空で旅客機の機長をしながら競技に参加しています。何度目の優勝でしょうか。おめでとうございます。
皆さん、帰り道もお気をつけて。またお会いしましょう。
こうしてジャッジラインで競技者の方々の飛行を見ていると、私も競技に参加したくなってしまいます。私ならこう飛んでみたい。こうしたらもっときれいに飛べるのではないか?と。
ありがとう、ルーマニア!
フランクフルトまで鐘尾さんとご一緒です。
実は、数年前にWGAC(またはWAGAC)に参加を考えたものの、Power(飛行機)とGlider(滑空機)の曲技飛行に大きな壁を感じ、参加を諦めてしまったことがあります。すぐに参加ができるわけではありませんが、まず訓練から始めてみようか・・・。私には本当に無理なことなのか。ひょっとしたら、練習次第で克服もできるのではないか。
この冬、初心に返って訓練に行ってみます。
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