7月29日 金曜日。今日はイベント前の練習日です。
さわやかな朝ですが、湿度が高く、東の空には積乱雲が見えます。午後には影響もありそうですが、飛行予定の時間帯はまだ大丈夫そうです。
Good afternoon, Lethbridge!
午後のDA(Desnsity Altitude、密度高度)はおよそ5,500 ft、最初のフィギュア「Multiple Snap Roll Down」からの回復高度は2,550 ft AGLと算出しました。性能低下を考慮しましたが、まだ余裕があるようでしたから、この回復高度の計算式は以下のように修正できそうです。
Recovery Altitude in feet = (Density Altitude in feet ÷ 10 - 200) + 2,000
次回同じ状況であれば、2,350 ft AGLで回復してみます。
注: 騒音の関係でENG回転数を下げる場合は、上の式の「-200」を削除するなどして回復高度を高くし、またシークエンスをさらに簡素にする必要があります。
High α、高迎角となるHarrier Flightなどを除き、飛行中の迎角は低めにし、トータルエナジーの維持を心がけます。使用する迎角はL/D Max近辺(赤線の領域)が目安です。
翌7月30日。ブリーフィングまで時間がありますから、少し散歩してみます。
遠くに見えるVIPテント。広い・・・。
タキシ―ウェイに並ぶフードトラック。
後でお邪魔します。
カナダ陸軍予備隊 隊員募集中
「そこらのパートタイムジョブとは違うぜ」
・・・撃ってみたい。
North American Harvard
ハーバードはT-6のカナダバージョンです。
1943年製 AT-19 Stinson Gullwing
「この飛行機の特徴的なガルウィングは、穏やかな飛行特性を実現した。操縦士が手を出さずとも、失速から自動的に回復し、また水平飛行に戻るほどだ。」
「Gopherの穴に注意」
ゴファー?調べたら「ホリネズミ」だそうです。数時間後、観客の方々に挨拶をして歩いていたら、私も足が埋まりました。ご注意を。
予定時間まであと30分。気温32度C、暑くなってきました。
通常、イベントでは観客エリア前に参加機を並べ展示するものですが、ここでは格納庫に収めたままです。暑さをしのげるものの、観客にご覧いただけず寂しいです。
<動画> 2022年7月29日、練習飛行時の様子
<動画> 来てくれてありがとう!
いい飛行をありがとう、Pitts Special S-2S。
7月30日 土曜日の入場者数は約20,000人を記録し、町には渋滞ができたそうです。
翌31日はさらに暑くなり、DAは6,000 ft(!)を記録しました。Harrier Flightでは高度を保てず降下し続け、飛行機の性能とは空気密度次第なのだと再認識しました。
High Level Bridge
レスブリッジの名所の一つ「ハイレベルブリッジ」。建造は1907年に始まり1909年開通。全長1,634m、高さ95m。カナダ最大の鉄道橋で、113年経った今も現役です。
ここレスブリッジで経験したDA6,000 ftという環境は、今後私が行うパフォーマンスフライトでも最高の部類になるでしょう。これよりもDAが高くなる場所というと、近くではReno Air Raceで有名な、ネバダ州リノにあるリノ ステッド飛行場(KRTS)が考えられます。
標高は5,050 ft、今日8月15日の気温は33度C、DAは8,100 ftだそうです。これでは私が理想とする飛行は行えませんし、酸素不足で飛行中にG-LOC(G Induced Loss of Consciousness、過大な荷重が原因で酸欠となり、意識を失うこと)となる危険性もあります。
さて次回は、8月13日(土)と14日(日)にアルバータ州エドモントン(発音はイディモントンが近い)で行われる、Alberta International Airshowです。・・・の予定でしたが、諸事情により、直前にキャンセルとなってしまいました。
残念ですが、残り数日近くを観光して、帰るとします。
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