カリフォルニア州はここ数年降水量が極端に少なく、異常な干ばつが続いていました。貯水池の量は10%未満となり、ここは人が住めなくなるのではないか・・・と心配していましたが、1月から雨が頻繁に降るようになり、また緑が戻りました。本当によかったです。
Pitts Special S-2Sの整備に入ります。今回の作業の一つは、燃料とスモークシステムの配管をAeroquip Hose(写真の矢印部)から軽量なアルミニウム製の配管に変更することです。
燃料の配管を5本外しました。
柔軟性に富む3003のアルミニウム配管を曲げ、形を整えます。可能な限り短く、しかし作業性も考えて長さと形を決定します。
ラダーケーブルの固定部分の検査です。ボルトを外して検査すると、ブッシング部が摩耗していました。交換します。
Good!
胴体右側のアクセスパネルの作業です。パネル下側のヒンジで外側に開くようにしていました。落としたりなくしたりする心配はないものの、しかしパネルが作業の邪魔になることも多く、悩んでいました。全周全てをCamlocを配置して、パネルが外れるように変更します。
左のバッテリーは2019年に購入したEarthX ETX1200 リチウム電池です。24.8AHと十分な容量がありながら、わずか3.1㎏という軽量なバッテリーでしたが、リチウム電池に特有の発熱問題もまれにあるようで、今回をもって交換することにしました。右は以前使用していた、33AHの容量のEnerSys社製NP33-12です。
NP33-12は11.8㎏と重さがあるものの、信頼性を考慮すると、現状では従来からの鉛蓄電池が正解だと思います。
ENGカウル内の温度低下を求めて、エキゾーストパイプにThermoTec社の断熱材を試してみました。さて、どのような効果が得られるでしょうか。
取り外したAeroquip Hosesの品質は問題ありません。これらを再利用して、ENG部のバルブカバーからの、オイルリターンラインを作成しました。
オイルリターンラインのクランプ部分からはいつもオイルが染み出し、不満がありました。写真の矢印のようにAeroquip Hoseに変更して、オイル漏れ対策としました。熱対策を施して完了です。
エキゾーストパイプの断熱材は、ジョイント部なども含め、全てを覆うことはできませんでした。思ったよりもギャップがあり、全体の半分を覆っただけです。次回はセラミックコーティングなどを考えます。
胴体横のデカールを新調します。尖った部分は掃除中などに剝がれやすく気を使いました。縁取りしたデカールで解決です。
赤が少し薄いように感じますが、Good!です。
4月。整備が終わりました。格納庫を掃除して、試験飛行です。
美しいカリフォルニア州。
胴体右側のアクセスパネルです。きれいに仕上がりました。
試験飛行の後、ENGカウル内を検査します。オイル漏れは一切なし。Good!
プロペラのオーバーホールも完了しました。 $8,000という当初の見積に追加修理が加わり、$12,000の出費になりました・・・。思うところがありますが、今はこの飛行機との飛行がうれしいです。
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