2016 日本航空学園能登キャンパス 航空祭

10月3日。仙台空港に到着です。今回、渡邊氏の所有するPittss S-2Cをお借りして、日本航空学園の能登キャンパスと山梨キャンパスの両航空祭で、パフォーマンスフライトを行います。大切な飛行機をありがとうございます。大事に使わせていただきます。

10月4日。台風が西日本に接近中です。能登空港に行くには今日しかありません。天候を確認して、新潟空港経由で出発です。

私の日本での飛行に、先輩飛行士がお2人付き添ってくださることになりました。Airbus A320の操縦士をされている荒牧さん（手前）と、海上保安庁でヘリコプターの操縦士をされている相京さん（奥）です。（掲載許可をいただきました）

仙台空港を離陸。西風が強く、気流が荒れています。向かい風は平均40KTS、最大で50KTS（！）を記録しました。

ところで、向かい風が強く、対地速度を稼げないような状況では、どのようなPower Settingで飛行するとよいのでしょうか。「燃費を向上させるためにLow Powerで飛行する」という意見はよく聞かれますが、私は燃費を犠牲にしてでもHigh Powerで飛行する手段を取ります。もちろん、目的地に届かないようならば飛行そのものを見直す必要がありますが、目標が目的地へたどり着くことなのか、ただ滞空し飛行することなのか、考えてみると答えが出てきます。

日本海沿岸を飛行中。先に離陸したFA-200を追い越します。
荒牧さん、Nice Shot！　（写真撮影：　荒牧和弘氏）

能登半島に到着しました。

能登空港の日本航空学園能登キャンパスに到着しました。ここへ無事にたどり着けたのは先輩お2人の指導のお陰です。相京さん、荒牧さん、お心遣い本当にありがとうございました。

高校のグライダー部の皆さまが機体の移動を手伝ってくださいました。

！！　航空祭のポスターをいろいろなところで見かけます。

21時。航空祭の観閲式の練習がまだ続けられています。学生、生徒の皆さまの航空祭にかける意気込みが伝わり、私も気が引き締まります。

 10月5日。観閲式の練習が行われました。

素晴らしい！　感動しました。

練習日の7日までは天気がいいという予報ですが、8日からの天気が気になります。

10月8日。残念ながら雨で観閲式は中止。午前中の飛行はキャンセルとなりましたが、午後は奇跡的に天候が回復し、一度だけ飛行ができました。これも飛行機に掛けたてるてる坊主のお陰でしょうか。

10月9日はさらに天候が回復しました。風が強いですが、Pittsなら離着陸は問題はありません。Performance Flightに関しては、風の修正を行いながら飛行すれば大丈夫でしょう。　（写真撮影：　K.S氏）

岡山からお越しの曲技飛行仲間、内海さん所有のExtra 300L。内海さんの他、曲技飛行仲間も日本中から集まりました。　（写真撮影：　K.S氏）

本日2回目の飛行です。行って参ります。
（写真撮影：　平野　千加子氏）

観客の皆さまと仲間たちに見送られて。
（写真撮影：　平野　千加子氏）

ナレーションをしてくださった水野先生の声が会場を沸かせました。
（写真撮影：　平野　千加子氏）

〈動画〉　YUICHI TAKAGI Aerobatics / 高木雄一　アクロバット飛行

YouTubeで当日の動画を見つけました。素晴らしい撮影技術です。whitewing681様、ありがとうございました。

〈動画〉　2016・10・09　能登キャンパス航空祭　機内映像

飛行を終えて。
（写真撮影：　平野　千加子氏）

お越しくださり、ありがとうございました。
（写真撮影：　平野　千加子氏）

能登キャンパスの航空祭は大成功でした。

今夜は曲技飛行仲間と打ち上げです。飛行機の移動や給油など、飛行機の準備をお手伝いいただきました。ありがとうございました。

航空祭を成功に導いた能登キャンパスの学生、生徒の皆さま。彼らを支えてくださった教員、職員の皆さま。およそ1年に渡って一緒の準備してくださり、さらに素晴らしいナレーションで飛行を飾ってくださった水野先生。そしてこの舞台を与えてくださった梅沢重雄理事長先生と、梅沢慶臣校長先生、浅川正人校長先生。この場をお借りして、皆様に心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。