2017年10月17日火曜日

2017年 全米曲技飛行選手権 4


ウィネバゴ湖


9月25日にノウン、26日にフリーを飛行して、また2日間自由時間になりました。次の飛行は最終日の29日に行われる、フリーアンノウンと4ミニットフリーです。空港にいるばかりでは退屈です。今日はオシュコシュの東に見えるウィネバゴ湖へ行ってみます。




上空からも対岸が見えないほどに大きく、これも五大湖の一つかと思ってしまいましたが・・・。




地図で確認すると、本物の五大湖はさらに桁違いに大きかったのでした。








動物園に来ましたが、運営は9月の最後の土曜日、先週末までだったそうです。冬が長く厳しく、こうした施設は夏の間だけというところが多いようです。




数日前までは暑い日が続いていましたが、今日は上着が必要なほど涼しくなりました。もう秋です。



29日午前に行われる予定のフリーアンノウンのシークエンスも作成しました。





先日上位10人の競技者から提出された、フリーアンノウンのフィギュアです。

これら10個のフィギュアと、さらに最大4つのオプショナル フィギュアを組み合わせ、フリーアンノウンのシークエンスを作成します。組み合わせは自由(フリー)、しかしそれぞれのフィギュアは練習する機会がないために未知である(アンノウン)ということで、フリーアンノウンと呼ばれます。

フリーアンノウンはここ4-5年の間に始まった、比較的新しいスタイルの競技です。PCがない時代なら、カタログ、ルールブック、計算機や定規を使って作成するのでしょうが、今ではOpenAeroなどのソフトウェアで作成し、ファイル形式で送付して承認を得ることが義務付けされています。競技者も作業を早く進められ、また多くのシークエンスを確認しなくてはならない運営側も、ワークロードを大幅に減らすことができます。


OpenAero https://openaero.net/




OpenAeroでフリーアンノウンのシークエンスを作成中。



さて、どのフィギュアから始めればいいのだろう?
このフィギュアはインバーテッド(背面)で終わるから、次に繋げるためには何かを加えないと・・・。
このフィギュアのループの頂点部分はダウンウィンドで行いたい・・・。


考えすぎると結局何も手が付かないまま時間だけが過ぎてしまいます。この際、適当に組み合わせて、手当たり次第に作ってみることにしました。




その1

できました。悪くはないと思いますが、次を作ってみます。




その2

フィギュア3からフィギュア5の間が厳しいでしょうか。向かい風が強ければできそうですが、無風のときに苦労しそうです。
また、フィギュア8からフィギュア11 までがダウンウィンド側に連なりました。却下です。




その3

悪くはなさそうですが・・・。もう1つ作れるかな?




その4

・・・これでいいでしょうか?フィギュア1、フィギュア6、そしてフィギュア10には不安がありますが、シークエンスとしては無理のない組み合わせに仕上がったと思います。

翌朝、このシークエンスは無事に承認されました。他の方々が作成したシークエンスと比べても、飛びやすいように思えます。これを使ってフリーアンノウンの飛行を行います。








今夜は作戦を練って、飛行を想定しながら練習を重ねます。




準備はできました。行けそうです。




おはようございます。最終日の朝です。


今日はほぼ真北から25KTS超で風が吹いてくる予報です。X軸上の、ダウンウィンド側に並んだフィギュアは飛行しやすくなりますが、フィギュア1のPループの頂点で曲線を表現し辛くなること、フィギュア10の下向きループの半径が大きくなることが懸念されます。




〈動画〉 20170929 アンリミテッドカテゴリー フリーアンノウン1


低い雲高のため、フリーブレイク(中断を任意で、ペナルティーなしで行うことができる)が認められました。しかし、北風に乗って流される機体に戸惑い、苦手なフィギュアに不安を抱え、これまでにないほどに冷静さを欠いた飛行になりました。

ノウン、フリーと、ここまではHZなしで飛行してきましたが、このフリーアンノウンではどうでしょうか?お時間がある方は、上の動画から間違い探しをどうぞ。




予定よりも大きく遅れましたが、次は最後のイベント、4ミニットフリー(4分間の時間制限付きの自由演技)です。1時間の休憩の後、ブリーフィング開始です。

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