2022年5月16日月曜日

2022 The Hammerhead Roundup

 CA州ボレゴスプリングスのボレゴバレー飛行場(L08)では曲技飛行競技会「The Hammerhead Roundup」が例年4月と10月に、年2回行われます。今年は4月21日(木)から23日(土)の日程で行われました。私は愛機がまだ整備中ですので、2月のグライダー曲技飛行競技会と同様にジャッジに向かいます。主催者のIAC Chapter 36の皆さま、ありがとうございました。




片道約460 Miles、約740 km。日没前に現地について、知人たちの練習飛行を見ておきたいです。



ここボレゴバレー飛行場では、サンディエゴ周辺の曲技飛行団体「IAC Chapter 36」が定期的に曲技飛行の練習会を行い、また例年4月と10月に曲技飛行競技会を主催しています。米国西海岸における曲技飛行のメッカ、たくさんの思い出があるところです。



2005年4月、仲間と共同所有したPitts Special S-2Bで出場しました。



一緒に参加した日本人競技者、宮崎さん。またご一緒しましょう!



3人の日本人がSportsman Categoryに参加し、2位から4位まで占め、私は3位になりました。当時33歳。念願の曲技飛行機を共同所有して、この年、CA州で開催された競技会に全て出場しました。



途中レッドランズ飛行場に立ち寄り、4年前のREDFOX Airshows - 2018 Japan Tourでお世話になった西村さんにご挨拶して、先を急ぎます。西村さん、お忙しいところお時間をありがとうございました。



それにしても、西村さんに紹介された新しい航空機用エンジンは圧巻でした・・・。


ウォータージャケット装備の、Lycoming ENG用水冷シリンダー!

イギリスのAC Aero社製の各種シリンダー。既存のLycoming ENGのクランクケースを利用して、シリンダーやピストン、その他を変更し、水冷ENG化させ、性能を向上させるものだそうです。


AC Aero https://www.ac-aero.com/



6気筒ENG用のシリンダーAssy。Lycoming ENGでは各シリンダーは個々に分かれていますが、これは片側3気筒が一体化しています。剛性も上がり、信頼性の向上が期待できることでしょう。AC Aeroはイギリスの会社で、シリンダーの制作は日本の業者だそうです。

「古いもの=信頼性の高いもの」という考えも理解できますが、過去50年以上、基本設計が全く変わらないというのはいかがなものでしょう。10年後には100LLの航空用ガソリンの生産が終了するということですし、新たなENGの開発は大いに期待です。




私のPitts Special S-2SのENGも数年のうちにO/Hが必要となります。その時、Aerobatic ENGの信頼性が十分なら、ぜひお世話になりたいと思います。



これはすごい・・・。Warbird向けでしょうか、1,600HP級のENGまで製品に揃えています。心が躍ります。


翌日、4月22日。朝少しだけ雨が降りましたが、晴れました。周囲の山に雨雲が留まってくれています。



総参加者は47人。予想以上に大きな競技会となりました。



Great Lakes 2T-1AでIntermedhiateに参加するハワードさん。お久しぶりです。

彼と私は2004年に、一緒に曲技飛行競技会に初出場しました。あれから17年。あの頃の競技者で、一体何人の方が現役で参加しているのでしょうか・・・。もちろん、私も「現役競技者」です。



2005年のハワードさん。これからも飛び続けましょう!



今回はLaser 230で参加するジョシュさん。とてもいい飛行でした。そろそろAdvancedでしょうか?



Sportsmanカテゴリー出場のジョーさん。きれいなSuper Decathlonです。



第1グループ、Primary、Advanced、Unlimitedのカテゴリーが始まります。



リバモアのXL Aviationから、Pitts Special S-2C、N15TA。懐かしい。



今回、Primaryカテゴリーには18人の参加者が集まりました。がんばってください!



旧ソビエト連邦製、Yak-52は2機が参加しました。よい飛行を!



Extra 330NG

最新鋭Extra 330NGは主翼や尾翼部分だけでなく、胴体までもCFRP製となっています。残念ながら、NGはあまりよい評判を聞きませんが・・・。



競技準備ができました。私もジャッジラインで待機します。



Extra 330SCでUnlimitedカテゴリーに参加する、AJさん。今年のWAC(World Aerobatic Championships、国際曲技飛行選手権)に、Team USAの一員として出場予定です。強い競技者に成長しました。



1日目は風が強く、砂嵐の中での、8時間のジャッジ活動でした。

疲れ果てました。おやすみなさい。



翌日2日目。今日は雨雲も去って、風も落ち着き、いい1日になりそうです。



記念撮影です。



UNLカテゴリーのUnknown

友人が参加しています。がんばってください!



全競技者が3回の飛行を行いました。



無事に競技終了です。お疲れさまでした。


競技者の皆さまもたくさんの反省点もあったことでしょう。しかし、私もジャッジとして反省点が多くありました。


精度の判定はできた。

コメントも表現できた。


しかし、精確に、限られた時間内に、首尾一貫した採点を行うというのはとても大変難しい作業です。

私もまだまだです。



気温30度+、暑いですが、夕方にボレゴスプリングスのビジターセンターに行きました。



砂漠に生息するサボテンたち。



こんにちは。暑いですね。



10分くらいの散歩でしたが、楽しかったです。

・・・部屋に帰ってビールを飲もう。



Borrego Springs, CA, USA



Pitts Special S-2Sはまだ整備中で、完了は5月中旬になりそうです。6月2日から4日まで、CA州トレーシー空港で開催予定の曲技飛行競技会に参加できるよう、明日からまた作業にとりかかります。

2 件のコメント:

  1. 初夏の到来とともに疾走感全開な感じなのですね。身体に気をつけて、お気張りください。
    髙木くんのブログは、笑顔になれるので、今後も楽しみに拝見していきますね。👍

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  2. Kayoさん ようこそAerobatic Channelへ。今年はこのまま秋まで走り続けますよ。また身近な出来事をお伝えしていきますので、どうぞよろしく。

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