2022年10月18日火曜日

2022 US National Aerobatic Championships 2

9月28日朝。US Nationalsが開かれるサライナ リージョナル空港(KSLN)へ出発です。ここ数日の暑さも少し和らぐそうですが、それでも最高気温は40℃。暑くなる前にここを出ましょう。



サボテン、またね。



10,000ft MSLから12,000ft MSLあたりを下限に、Broken程度の雲が予報で出ています。我々の飛行高度である9,500ft MSL近辺では大丈夫でしょう。



次にここボレゴバレー飛行場に来るのは来年4月の競技会でしょうか。でも冬の前にトレーニングキャンプを計画しています。参加者募集中です。



ボレゴバレー飛行場(L08)からサライナ リージョナル空港(KSLN)まではこのようなルートができました。

距離は1,010NM、1,870㎞。巡航速度はSonic (HN)さんのExtra 300が約165KTAS、私のPitts Special S-2Sは155KTAS。10KTASほど違いますが、偶然にも航続距離はほぼ同じです。2時間を上限に計画して5Legs、明日の午後には現地に到着できる見込みです。今日は3Legs飛行してNM州東部まで行けるでしょうか。



REDFOX has the Lead.

Ready?



2015年ころ、Team Oracleの3-ship Formation


Team Oracleのサポートをしていた数年間、アメリカ大陸をFormation FLTで移動しましたが、Leadは常にSenecaが行ってくれました。実は、今回が私の初めての、長距離XCのFormation Leadです。



Takeoff!




〈動画〉 Takeoff for the Championships



高度9,500ft MSL、天候は良好、気流も穏やか。


最初のLegは短めに、1時間少しの飛行です。AZ州コットンウッド、コットンウッド飛行場(P52)で燃料補給です。残り10NM。降下の時間です。



コットンウッド飛行場の南側を通って、使用する滑走路14のLeft Downwindへ。



Cottonwood traffic, Borrego FLT, entering left downwind RWY 14...



Runway is clear... Base, Final, clear... and Left Wing is clear, too.



10 second interval... ready... break...

ここは滑走路幅が75ftと比較的狭いところです。左右に分けて着陸することは難しいため、100ft未満の場合はインターバルを長めにとるように打ち合わせをしました。



Cottonwood Traffic, Borrego FLT #1 is turning left base...



Round out... and, decrab...



Touchdown!



・・・着陸後は左に流されてしまいました。「Hey!Aileron into the Wind!」などと訓練生には厳しく言う私ですが。私の操縦技量など、実はこの程度です。見知らぬ場所では技量の未熟さが露呈するものです。



Sonic (HN)さん、お疲れさま。きれいなところですね。



燃料補給して、一休みして。再び、Ready!



左にセドナ飛行場(KSEZ)が見えます。すばらしい景色の広がるすてきな飛行場ですが、燃料が高価なため、今回は避けることにしました。



繊細なセッティングを施した曲技飛行機では、少しでも他に気がとられると、進路も高度もフラフラ・・・。Sonic (HN)さん、ご容赦ください。



本日2回目の燃料補給です。ニューメキシコ州グランツ ミラン市営飛行場(KGNT)。



標高6,536ft。今回の道中で最も標高の高い飛行場です。



「目の前の雲の下に降水があるので、右に避けますよ。」


「あの雲の下、そこだけ雨が降っていないけれど、行けますかね?」

「おそらく大丈夫でしょう。2 is Good!」



どこまでも広がる荒野。頼りになる仲間がいるというのは心強いです。



「編隊飛行は危なくはないですか?」と質問を受けますが、その通りです。危険です。編隊飛行とは、複数の航空機が一つの航空機となって飛行することです。それらの航空機は物理的には接続されていませんから、相対的な距離や位置は常に変化します。このような簡素な2-ship Formationでも、Leadを見失ったり、操作を誤れば、衝突の危険は常にあります。

それらの危険を考慮しても編隊飛行を行うのは、冒険飛行の要素があるこのような小型飛行機で、また設備に劣る曲技飛行機でも、互いに助け合うことで安全性を向上し、また安心感もそこに生まれるからでしょう。精神的な安心が得られれば、それはそれぞれの飛行士のパフォーマンスの向上につながるのではと、私は思います。

そして、何よりも楽しいですね、Sonic (HN)さん!


もちろん、事前の訓練とブリーフィングは入念に。

FAST - the Formation and Safety Team    http://www.flyfast.org/



NM州トゥクマカリ、トゥクマカリ市営飛行場(KTCC)


一般的に、東への飛行では上空の追い風が助けになりますが、しかし時差の関係で活動時間は短くなります。今夜はここで一泊です。



翌9月29日。今日は2Legsで目的地のサライナに到着です。所々に見られる雨雲を避けて飛行します。この冬はCA州にも雨が降りますように。



KS州ダッジシティー、ダッジシティー リージョナル飛行場(KDDC)で最後の燃料補給を行います。



この辺りはレンガ作りの味のある建物が多いです。



Salina TWR, Borrego FLT, reporting 2 mile initial RWY 17.



〈動画〉 Overhead APP at Salina Regional Airport

5 sec interval, ready, break.



KS州サライナ、サライナ リージョナル空港(KSLN)


空港の西側に設定されたエアロバティック ボックスでは、早速競技者参加者たちが練習飛行を繰り返しています。まだ人も少なく、リラックスした雰囲気ですが、明日ころからは参加者も増え、次第に緊張感が高まっていくことでしょう。



翼を休める、UNL参加予定の飛行機たち


参加登録をして、飛行機を掃除して、レンタカーを受け取って。

ではホテルに向かいましょう。お疲れさまでした。


2022 US National Aerobatic Championships 3ヘ

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