2023年12月15日金曜日

トレーニングキャンプ地を探して



おはようございます。レッドランズ飛行場の競技会が終わり、翌日からまた練習飛行です。よく食べ、よく寝て、ほどよく運動して。競技会前も作業で忙しく過ごし、疲労が溜まるかと心配していましたが、Team Japanの2人と晴美さんは皆元気です。





レッドランズ飛行場の北西のAPA(エアロバティック プラクティス エリア)へ、遠藤さんと晴美さんのクリティークへ向かいます。理想はボレゴバレー飛行場のように、飛行場に隣接するAPAでの練習ですが、ここは車で15分ほど走ったところで行います。





このAPAは個人的な曲技飛行や同乗訓練には便利なものの、残念ながらクリティークには不向きです。片道15分とはいえ、往復で30分、また時間帯によっては途中で渋滞もあります。今回のように3人で参加し、クリティークを交互に行うと・・・。1人当たり2回の飛行、3人で計6回。終わった後の掃除も含めると、慌しく、そして長い一日が続きます。





加えて、今年は視界の悪い日も多く、晴れているのに視界が3 Miles程度、頭上にエンジン音が聞こえるのに飛行機が全く見えない、ということもありました。これでは練習になりません。US National Aerobatic Championshipsは来週9月24日から29日ですが、準備といえるほどの練習もできていません。どうしましょう。



レッドランズ飛行場から車で15分、RamenKoko。おすすめです。

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話し合いの末、US Nationalsの参加は取りやめることにしました。我々にとっての目標はWAACです。US Nationalsに参加すると、開催地であるカンザス州サライナまでの往復と選手権で12日+を費やします。今の状況ではその期間をトレーニングキャンプにあてるべきでしょう。



南カリフォルニアのコロナにあるAircraft Spruce。飛行機の部品調達に何度往復したことでしょうか。



「ここだ」 by ティム ジャスト氏

アップルバレー飛行場の北東方向にAPAがあります。住宅地はなく、騒音の問題はありません。


レッドランズ飛行場の北にあるアップルバレー飛行場はどうでしょうか。アップルバレー飛行場は標高3,062 ft、北西のAPAはさらに300 - 500 ft高く、出力の低下が気になるところです。しかしWAACの開催地であるジーン飛行場はの標高は2,832 ftですから、その環境は「高地訓練」として適しているのではないでしょうか。



APAを管理する、ティム ジャストさんの格納庫をお借りしました。ありがとうございました。



準備完了! 遠藤さんの愛機Extra 300は再び整備に入り、Veloxで練習に参加です。



APAまで車で10分。他に走る車と言えば、オフロードのダートバイクやキャンパーなどでした。ここのAPAは地表まで曲技飛行が可能で、低空での飛行を練習できます。



「聞こえますかー?」 「はい、聞こえますよー。」

アップルバレーは最高気温が32℃程度で、比較的過ごしやすい日々でした。



静かです。心が洗われます。


ここでのトレーニングキャンプはとても有意義でした。アドバンスト カテゴリのフィギュアの練習はもちろん、ラダーコーディネーションに関する、基本技術の確認も行いました。曲技飛行競技向けのエルロンロールでは、ヘディングと高度の維持が求められ、エレベーターとラダーの細かな操作が欠かせません。



〈動画〉 2ポイントロール


まれに、「ロールレートが速いPittsやExtraなどでは、ラダー操作がなくてもエルロンロールができる」との意見を耳にしますが、どうなのでしょうか。

CitabriaやCessna 152 Aerobatなどと異なり、確かにPittsやExtraなどの機種ではラダー操作がなくても、適切でなくても、または逆方向への操作があっても、強力なエルロンの助けを借りてロールが行えます。しかし、今回地上から互いに確認し、「進路や高度を保ち、また競技で減点を避けるためには、ラダーの繊細な操作は欠かせない。」と再確認しました。



「ループはよくなってきましたよ。次はハンマーヘッドの姿勢ですね。」 by 遠藤さん



昼休みを終えて、午後の練習です。



Free Unknownを作成して練習です。注意して作成したシークエンスでしたが、実際に飛行すると、気付かなかった問題点も見つかります。なるほど、勉強になりました。



REDFOX Airshowsは10月7日に開催されたApple Valley Airshowに参加しました。

Apple Valley Airshow https://applevalleyairshow.com/



エアショーの練習も行いました。ぜひ参考にします。



10日間のアップルバレー滞在でした。


標高の高さが気になっていたアップルバレーでしたが、今回のトレーニングキャンプでここの魅力に気付きました。キングシティーからアップルバレーへの移住も考慮して、次の活動拠点を選定します。



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