2019年5月26日日曜日

何が飛行機を飛ばすのか


3月23日と24日、CA州サリナス空港で行われたCalifornia International Airshow Salinasに参加しました。例年9月下旬に行われるイベントですが、米海軍の「Blue Angels」の予定に合わせ、3月に開催となりました。




ボスのSean D. Tuckerの、パフォーマーとしての最後のシーズンです。フォーメーションアクロを行いました。




Seanの息子、Eric TuckerさんはJ-3 Cubでコメディーフライトを披露しました。特に2日目は横風が強く、私の着陸もGo aroundか?と思うほどでしたが、彼はルーフトップランディングで見事な着陸を見せました。Nice Job!




雲が多いですが、雲高はフルシークエンスが飛べるようです。




このパフォーマンスフライトの画像を用いて、プロモーショナルビデオを作成しました。撮影はBrandonさん。Seanの娘さん、Taraさんの旦那さんです。




皆さま、ご来場ありがとうございました。Brandonさんも撮影ありがとう! 




写真提供: Mr. Hayman Tam


冬季整備の後、10日間で試験飛行と練習飛行を終えて、エアショーパフォーマンスフライトを行いました。反省点の多い飛行でしたが、安全に行う事ができました。



そして、完成した動画がこちらです。



Thank you very much, Tucker/Hess Productions!



後日、2019年のCalifornia International Airshow Salinasでは、最終的な収入が$8.3M(約9.1億円)となったとのお知らせが届きました。利益分は慈善団体に寄付されたとのことです。ここUSでは、エアショービジネスは大きな可能性を持っています。日本ではいかがでしょうか。




翌週の3月30日と31日は、トラビス空軍基地で行われた「Thunder Over the Bay Airshow」に参加しました。米空軍の「Thunderbirds」も参加し、大きな賑わいとなりました。




Yak 110!




Taxi out!

2001年にNice Airでお世話になったHisatohさんAyakoさんご夫妻が会場にいらしていました。お元気そうで何よりです。そして、おもしろい写真をいただきました。ありがとうございました!

写真提供: Hisatoh様&Ayako様




Super Guppy!




Thunderbirds!




雨雲を避けて飛行してKing Cityに戻りました。これからオイル交換です。



4月。知人の娘さんの所属する高校のダンス部の発表があるとのことで、私も鑑賞に向かいました。バレエを鑑賞するのは初めてです。




ダンス部の皆さんは、昨年12月から毎日練習を続けていたそうです。




素晴らしい! 感動です!



私も同時期に飛行機の整備で毎日を過ごしていましたから、同じパフォーマーとして彼らの活躍が嬉しくなりました。成功おめでとうございます!

このイベントは高校に併設されたシアターで行われました。私は入り口からそのまま入ろうとすると、$10のチケットを請求されました。ここではっとさせられた私。そう、こうあるべきだろうと。

会場にはプロフェッショナルの音楽家の方々が10人ほどいらしていましたし、彼らの衣装やセットの作成も高価です。彼らの活動を支えるためにも、こうして支援することは当然のことです。






上記のサリナス空港とトラビス空軍基地では、パフォーマーフィーとしてお金をいただきました。こうして、欧米他各国では、エアショーパフォーマーはビジネスの一つとして成り立っています。




能登キャンパス航空祭でのパフォーマンスフライト

写真提供: maruda様



私と愛機Pitts S-2Sは、REDFOX Airshows - 2018 Japan Tourとして昨年日本に向かい、日本航空学園能登キャンパス航空祭と岡南飛行場まつりに参加しました。

能登キャンパス航空祭は、日本航空学園の「学園祭」です。イベント中のモーターグライダーや飛行機のフライトは、グライダー部の活動の一つとして行われましたが、先の一人$10の入場料のように、彼らの活動を支えるチケット販売があってもいいのではないか、と。




能登キャンパス航空祭での編隊飛行

写真提供: maruda様



後に行われた岡南飛行場まつりも、他の日本の航空イベントと同様に入場料は無料、パフォーマーは全員が無償でした。「パフォーマーはボランティアで、無償で行うもの。航空祭は無料で楽しめるもの」 これが常識となっている日本の航空文化は、明らかに改善が必要です。




岡南飛行場まつりにて

写真提供: Chikako Hirano様



飛行を楽しむ人々が年々減少している現状を見て、現在活動している日本のパフォーマー、室屋氏や内海氏、スーパーウィングスの皆さんが引退した後は、一体誰が民間パフォーマーとして飛行するのか、非常に興味深いものがあります。10年-20年後の航空イベントが、航空業界がどうなっていくのか、それは日本の皆さまにかかっています。

2019年3月22日金曜日

2018 / 2019 冬季整備終了

1月9日にPitts Special S-2Sが日本から戻り、格納庫の整頓をして、整備作業を始めます。




まずはプロペラを外して、検査に送ります。24か月に一度のMTV-9プロペラの検査は、完了まで6週間かかるとのこと。2月下旬には整備を全て終えて、3月初めには試験飛行をしたいのですが・・・。




今回の最も大きな作業項目の一つ。下側主翼のファブリックの張り替え作業です。以前はファブリックを切ることに躊躇していましたが、もう迷いはありません。Let's go!




昨年張り替え作業を行った上側主翼と同様、内部に問題は見られません。さすがはWolf Pitts Wing・・・。凄まじく強靭な主翼です。




1か月間だけですが、母が日本から手伝いに来てくれました。毎日の食事だけでなく、作業まで手伝ってもらって、本当に大助かりでした。




ファブリック作業では、2人いると助かるところが多くあります。




アイロンがけして張りを与えます。とてもきれいです。ありがとう!




縫い付けです。左右両側の主翼の縫い付けを2日間で終えました。私自身の記録更新です。




今年は雨が多い日が続きますが、今日はとてもきれいな夕日でした。また明日。




今日のおやつは柿の種+チョコレートです。おいしい。




インスペクションパネルは苦手な部分でしたが、今回はきれいです。




「雨が降れば海もできるさ」

格納庫の前に池ができました。




縫い付けとテーピングを終えて、プライマー(下塗り)を吹き付けます。




昨年のREDFOX Airshows - 2018 Japan Tourでもお世話になった鐘尾みや子さんが、曲技飛行訓練にいらっしゃいました。とてもいい天気ですね!




プライマーが乾きました。サンディング作業に移ります。




鐘尾さん、お手伝いありがとうございます!

日が刻々と過ぎ、もう2月中旬です。下旬の作業完了目指して、休みなく作業が続きます。




塗装です。表面にゴミが付いてしまいましたが、想定の範囲です。




休日というのに、飛行機仲間の池田さんがお手伝いに来てくれました。久しぶりの加工作業はいかがだったでしょうか?ありがとうございました!




ゴミが付着した塗装表面を磨きます。




作業が遅れ、ついに3月になってしまいました。曲技飛行仲間のミッチさんはデカール作業のスペシャリストです。美しい!今年もお世話になりました。




塗装とデカール作業を終えた主翼を格納庫へ運びます。

映画「風立ちぬ」では、牛車で飛行機を運ぶ現状を嘆いていましたが、私は人力で、時速2㎞で進みます。今は21世紀のはずです。




予定から遅れましたが、プロペラが検査から戻ってきました。無理を聞いてくれてありがとうございました。




マグネト(点火系統用の磁石発電機)の500時間点検です。




プロペラが戻ってきて、やっとシリンダーのコンプレッションチェックができます。エンジンが冷えているためか、前回よりも多少数値が低めでしたが、合格の範囲内です。




主翼のリギングです。安全性はもちろんですが、飛行性能に関わる部分ですので、ついつい神経質になってしまいます。




エンジン試運転を終えました。異常ありません。




エルロンの動作角度の調整に3日もかけてしまいました。あちらを立てればこちらが立たず・・・。0.05度まで表示する電気式の傾斜計はありがたいのですが、つい神経質になってしまいます。でも、おかげで左右で0.1度の差で仕上げることができました。




3月12日。予定よりも10日遅れで試験飛行を終えました。




乾杯!




怒涛のような2か月間でした。綱渡り的な作業が続きましたが、母や友人たちの力がなければ、とても終えることはできなかったでしょう。改めて、本当にありがとう!


3月23日(土)と24日(日)は、CA州サリナス空港で行われる「California International Airshow Salinas」に参加します。お近くの方はぜひどうぞ!お会いすることを楽しみにしております。

2019年2月23日土曜日

REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour 最終収支報告




REDFOX Airshows - 2018 Japan Tourを応援してくださった皆さま

大変ご無沙汰しております。

先日、岡山-CA州キングシティーの機体輸送費の請求書を受け取り、最終的な収支報告書を作成しました。こちらからご覧いただけます。


REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour 収支報告書 (https://1drv.ms/b/s!Aio10GRFPyeWgYZuU6uKyXpvBV8Lnw


経費総額  3,898,510円
支援金総額 3,906,670円
差額           3,898円 (諸費用に充てさせていただきました)


2018年10月15日にお知らせした収支報告書(REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour / 2018 能登キャンパス航空祭 3では、機材と人手の豊富なCA州レッドランズに機体を送ることを想定し、経費総額を4,056,940円と算定しました。しかし、機体の組立作業の手間やフェリーフライトのリスクを考えると、ベースであるキングシティーに送ることが望ましいです。少人数で作業が可能なようにローディングスロープとウィンチを用意し、結果的に経費を節約できました。


Pitts Special S-2Sがベースであるキングシティー空港に無事に到着し、最終報告を行い、これをもってREDFOX Airshows - 2018 Japan Tourは終了です。皆さまのたくさんの応援の声と、ご支援によって達成することができました。本当にありがとうございました。





機体をコンテナから引き出すウィンチ(WARN 2000)を用意しました。




愛車Civicを使ってロードテスト。パーキングブレーキがかかった状態にも関わらず、力強く引いていました。





母が作業の手伝いに来てくれました。機体尾部を載せる台車を作成しました。





完成!





1月9日。予定通りにコンテナが到着です。





積み込んだ時と同じように、全てが無事に到着しました。よかったです。





次の課題は、無事に全てを降ろすことです。





村田真子さん設計の「まこスロープ」組立て完了です。





台車に機体尾部を固定し・・・





準備完了。それでは、機体を引き出しましょう。





作業中断。台車の高さ不足で、機体中央のアンテナが当たってしまいます。機体下部のパネルを外します。





順調、順調・・・





無事に着陸です。





乱雑に置かれた各部品。まず整理から始めましょう。





おかえり、Pitts Special S-2S。



さて、REDFOX Airshows - 2018 Japan Tourを終えて早速ですが、REDFOX Airshows - 2020 Japan Tourを発表させていただきます。活動期間は2020年9月から11月。予定する参加イベントは4ヶ所。まだ調整段階ですので、詳細な情報につきましては、またいずれ・・・。まずは冬季整備を終えて、3月初旬の試験飛行を目指します。