2018年4月19日木曜日

夢を描こう

REDFOX Airshows - 2018 Japan Tourのクラウドファンディングサイトは終了まで残り28日となりました。これまで65人の方々から支援をいただき、支援総額は1,780,000円、達成率は42%。プロジェクトページの訪問者数や滞在時間、購入率など、非常によい成績とのことです。今後もどうぞよろしくお願いいたします。






大空に夢を描こう! 日本の空にプロのエアショーを!
https://readyfor.jp/projects/REDFOXAirshows2018









Red Bull Air Raceはご存知でしょうか。2月に行われた第1戦のUAE(アラブ首長国連邦)アブダビに続き、今週420日(金)から22日(日)はフランスのカンヌを舞台にした第2戦が行われます。日本から出場する室屋義秀選手は去年念願のチャンピオンタイトルを得て、第1戦は最終的に2位の好成績で終えました。飛行機はとても高いレベルに仕上がり、素晴らしいチームメイトに恵まれ、この第2戦も大きく期待できます。






Red Bull Air Race(以下RBAR)は世界各国でTV放映が行われ、インターネットでの情報配信もあり、世界中で非常に高い人気を博しているスカイスポーツの一つです。現在の職場であるTutima Academy of Aviation SafetyにはRBARにレースパイロットとしての出場を夢見る方が世界中から訪れますが、ここ数年は日本からの問い合わせや訓練希望が増えています。これも、室屋選手の活躍があってのことでしょう。






RBARへの出場には様々な要求事項があり、まず第一に、現役の曲技飛行士であること、そして選抜にはアンリミテッドレベルの曲技飛行技術が求められます。さらに、チームを編成し、運営に向けてスポンサーを獲得するなど、曲技飛行士としての技量に加え、リーダーシップやビジネスマンとしての高い能力も重要です。飛行訓練を開始してから、準備も含めて、5年から10年の長期に渡る努力が必要です。






では、その夢に向かってどこから始めるべきでしょうか。まず、目標が高すぎるとその輪郭はぼやけてしまいますから、目標は手に届くところに設定してください。例えば、私たちは自転車で道をどう走っているのでしょうか。遠くを見るとまっすぐ走りやすくなりますが、細かく考えると、おそらく私たちは10m20m先を見て身近な障害物を確認する、そしてさらに遠くを交互に見て、行先を確認しながら走り続けていると思います。






仮にあなたの最終目標が「RBARにレースパイロットとして出場する」であれば、難しく考えずに、まずローカルの曲技飛行競技会に出場することを最初の目標にしてはどうでしょうか。そこまでに必要な期間は、飛行訓練の期間中の天候や、開催される競技会のタイミング、出場するカテゴリーの難易度にもよりますが、最短で2か月から3か月あれば可能と思います。思い描きやすい目標です。出場が初級レベルであってもそこは緊張感の漂う真剣勝負の場。苦しい訓練も、競技会を思うと元気も出てくることでしょう。






競技に出場して、そこで自分をまた見つめ直してみましょう。次の競技会が待ち遠しいと思えばまた挑戦する。でも、思っていたほどの魅力がなかったと感じる方もいることでしょうが、それもいいのではないでしょうか。代わりに、エアラインやヘリコプターなどの職業パイロットに魅力を感じたり、飛行機の世話をしてくれた整備士の仕事に興味が移った方もいるかもしれません。それも大きな収穫であると思います。






私の航空従事者としての出発点は、19924月、航空整備士を目指して、北海道千歳市の日本航空学園千歳校(当時)に入学したときでした。以来25年間、飛行資格、航空整備資格、飛行教育証明などを取得し、曲技飛行訓練を続け、少しずつステップアップをしてきました。もしあの時に数十年に渡る長期の目標を掲げてしまったら、私は途中で目標を見失って挫折したことでしょう。






今の私は25年前に私が夢見た存在に近いと思いますが、それでもまだ数多くの障害が立ちはだかっています。毎日苦しみ、もがきながら活動を続けています。しかし思うのは、例えば全ての目標を成就した30年後の私が昔を思い出したとして、一番楽しかった、輝いていたと、また戻りたいと思うのは今のこの時代ではないかと。夢を持ち、これからの未来に憧れ、それに向かって努力できる環境と情熱が今の私にはあります。とても幸せなことです。






人生は短く、しかし可能性は無限です。あなたに夢があるなら、憧れがあるなら、躊躇せず、まず身近な目標から始めてみてください。10年後、立派に夢をかなえたあなたにお会いすることを楽しみにしています。

2018年4月14日土曜日

失速に関する考察




「失速を防ぐには速度低下を防ぐことが重要だから速度計を確認して、必要な速度を維持して飛行しなくてはいけない。」 by 飛行教官


訓練中によく聞かれたこの言葉。

一見すると正しいようなでもどうしても気になる
数年前の訓練で、再び耳にしたこの言葉の真相を探ってみました






雲の低い、冬のメンフィス国際空港。ILS Runway 27で空港へ進入しRunway 18Rへサークリングアプローチ。滑走路まではあと1/2 マイル。着陸に備えてフラップスを10度から20そして30度へすると突然、飛行機が右に傾き始めます。「左から風でも吹いているのかないやこれはAsymmetric Flap Extension(左右でフラップ角度が異なる異常事態では?」

降ろしたフラップレバーを元に戻して、右へのロールを止めようと一杯に左エルロン。同時に右へのヨーイングを打ち消すために左のラダーも奥まで踏み込む。何とかまっすぐには飛ぶがとても不安定。滑走路は左側、目の前には空き地この際目の前の空き地に降りようかでも、何とか滑走路まで戻れそうだ


踏みすぎている左ラダーのせいで、醜くスキッディング気味に左旋回ふらつきながら滑走路にたどり着きあとは接地するだけ。速度が足りないので少しパワーレバーを足すしかし次の瞬間には高度を上げてしまう飛行機パワーが多すぎだ。絞らなくてはそれを繰り返しているうちに機体はバランスを崩し始めさらに速度を失い約80KTS、最後に機体は滑走路上で右にロールし、機首から滑走路へ


響く激突音。






しかしご安心くださいこれはCessna C-208B、通称「グランドキャラバンのフライトシミュレーターでの訓練でのことですこの日、異常姿勢からの回復操作に続き二度目の墜落をしてしまい、意気消沈しましたエアロバティックフライトのインストラクターである私のプライドは打ち砕かれましたが、危険な状況も安全に訓練を行えるフライトシミュレーターには感謝です

はい終了。Asymmetric Flap Extensionだとは判ったようだけれど、接地時の速度が遅すぎだね。打ち合せで言ったように、速度90KTSから100KTSの範囲を保つようにこの飛行機のVs0フラップが下がった状態での失速速度50KIASVs1フラップが上がった状態での失速速度63KIASということはフラップの下がっている左翼は50KIASフラップの上がった状態の右翼は63KIASで失速するわけだフラップの上がった翼を失速させないように、速度を保ったままフラットな状態で接地することを忘れないようにでは、飛行機を滑走路に戻すから少し待って。次ショートフィールド テイクオフで離陸してILS Runway 36Rで帰ってこよう…。」






このC-208Bという飛行機にはCessna社製の小型単発飛行機によく見られるスロッテッド ファウラー フラップスが装備されています。翼面積を増やして揚力を増やしまた翼とフラップの間に隙間を作り、翼下部から翼上部へ流れる気流を利用して、高迎え角時に剥離した気流を整え、臨界迎え角を増やしますこれら強力な左右のフラップに同調がなければそこに生まれる揚力の不均衡は相当なものでしょう

さて、私はここでの教官の説明に、不思議な違和感と懐かしさを感じました



「失速を防ぐには速度低下を防ぐことが重要だから速度計をしっかりと確認して飛行しなくてはいけない。」



なるほどこの教官の言いたいことは判りますが、何かが欠落しているような気がしますそれは何なのかとても気になります






25年前1992年の暮れに私が飛行訓練を始めてからこれまでいろいろな飛行教官に出会ってきましたその数およそ25もちろんこの中で「速度低下=失速」などという間違ったことを教える教官は皆無です

しかし残念ながら、飛行訓練の中では「速度低下=失速」と暗示をさせるようなそんな訓練を半数以上の方たちが行っていたことを思い出します。例えば、「パワーオフストールからの回復はまず機首を下げ、出力を上げて、速度を回復してから上昇する。速度が遅いと、再び失速するから気をつけるように。」

そしてゴーアラウンドも似たようなもので、「出力を上げて、速度を稼いでから上昇する。」と説明していましたここで訓練生は、「そうか、速度さえあれば失速しないのか。」と無意識に覚えてしまい、教科書に書いてある臨界迎え角の重要性を忘れてしまいます






この誤解が生まれる原因は、英語のストールという言葉も、日本語での失速という言葉にも、減速や停止を匂わせる雰囲気があることも一因でしょう。例えば道路交通情報では、「A stalled vehicle is still on the right hand side of …(車が道路右側で、依然停止した状態で…)」というように放送します

新聞での、「加速していた景気も、今期は失速気味で…も似たようなものでしょうか。航空力学上「臨界迎え角を超えた状況=失速」という言葉で定義しているので、不満を述べたところで仕方がないのですが、訓練生が米国人であっても日本人であっても、「速度低下=失速」ではないことを理解して頂くことはとても難しいものです

飛行訓練をしているとまれに揚力が減ることを失速と理解している方と出会うこともあります。「パワーオフストールをしてみよう。」と提案して、生徒が見せるものが上昇から下降へと単に放物線を描いた飛行で、ストールもしておらず、「機首が下がったから失速でしょう?」と答えたり。時には、「L=1/2 x CL x ρ x V² x Sの揚力方程式を用いて、「速度低下が揚力低下を招くことはこの方程式からも明らか。速度低下が失速の原因だ。」と理解を拒む方もいました






それでは、先のフライトシミュレーターのAsymmetric Flap Extensionでの墜落に戻ってその原因を考えてみたいと思います。墜落時の速度は約80KTSフラップスの角度は、左30度から少し上がり、途中26-28度あたりで引っかかっている状態、右10度で固定された状態だったと思います。墜落直前まで速度は失速速度以上にありそれでも最終的に右にロールを起こして墜落してしまったなぜでしょうか

失速速度とは、最大離陸重量、重心位置が最前で…などの条件下で、+1Gでの飛行をしているときに、翼が臨界迎え角に達する速度のことです。飛行中1でも高度変化があるということはそこに迎え角の変化が起きているわけですからVsと記載した失速速度と実際の失速とで差が出てしまいますエレベータを引いた時には、迎え角が増えて失速速度は上がり、逆にエレベータを緩めた時には、迎え角が減って失速速度は下がることとなります






この失速速度という考えは横に置いて、「失速は速度にも姿勢にも関係なく、迎え角のみに関係する。」との考えを持っていればこの問題解決は簡単ですあの状況を思い出すと、私はふらつく機体での接地に戸惑っており、雑なエレベータ操作によって、機体には無駄な迎角の変化がありました。強力なフラップ効果によってフラップの下がった左翼の臨界迎え角は右翼よりも大きくありますそこで不用意に与えてしまった迎角が原因で右翼が先に臨界迎え角を越えてしまい、左右の揚力差からロールを起こして墜落ということでしょう

「速度低下=失速」と解釈してしまうと、「速度80KTSと十分にあったのになぜ失速してしまったのか?」、答えが出せなくなりますもし訓練所の担当教官が、「お前がエレベータを乱暴に扱ってしまったことでフラップの出ていない右翼が先に失速したんだ。」と説明をされていたら、違和感も懐かしさも感じなかったことでしょう




写真提供: Mr. John King



このトピックは飛行機の持つ飛行性能を最大限に発揮する必要のある曲技飛行訓練では欠かせないことの一つです。訓練をご希望の方はぜひご相談くださいこれまで目にしなかった、避けてきた暗闇に光を照らしその先の領域にぜひご一緒させていただきます

2018年4月4日水曜日

REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour 支援総額の設定と、予定する使用用途のご説明

REDFOX Airshows - 2018 Japan Tourのクラウドファンディングサイトは発表から10日が経ちました。これまで36人の方々から支援をいただき、支援総額は1,005,000円、達成率は23%となっております。順調な開始ができ、まずは一安心というところです。期限まであと43日、今後もどうぞよろしくお願いいたします。




大空に夢を描こう! 日本の空にプロのエアショーを!




今回は設定した目標支援総額423万円(4,230,000円)のご説明です。


Note:
USDとJPYの変換レートは$1 = 115円(2017年12月当時)を採用しています。
当計画は参加が確定しているイベントのみで作成しています。
パフォーマンスフライトは1日1回、0.3時間として計上しています。イベント開催者などの出費でフライトの追加が可能です。
支援金が目標額を超えた場合は、次のイベントを計画し、利用させていただきます。
計画完了時には余剰金が可能な限り0となるよう、フライトの時間や回数の調整などを行います。少額の余剰金については、当社負担枠に充当させていただきます。
期限内に支援金が目標額に到達しなかった場合は、当計画は不成立となり、中止させていただきます。皆さまからいただいた支援金は全額が返却されます。



   費用概要

機体輸送費 アメリカ合衆国-日本 往復              1,600,000円
外国登録機の飛行許可申請代行 当社負担           (300,000円)
航空機の海外運用に伴う追加保険費用                287,500円
機体使用料 US国内 1.0時間                  101,582円
機体使用料 日本国内 5.9時間                  763,887円
整備費 FAA整備資格を保持する高木雄一が行う 無償      (230,000円)
スモークオイル 12,000円/20L、3回分                 36,000円
駐機保管料 日本航空学園様による無償提供                (0円)
着陸料 1,080円/回 計13回                     14,040円
2018 Japan Tour パフォーマー代  無償             (1,000,000円)
航空券 2017年8月往復、2018年8月/11月往復               287,029円
交通費 US国内                              50,595円
交通費 日本国内                           59,448円
宿泊費  2017年8月分、2018年の2泊(10,000/泊)            29,990円
地上スタッフ 報酬 10,000円/日、5日間 無償         (50,000円)
地上スタッフ ガソリン代                       14,000円
地上スタッフ 有料道路代                       17,520円
地上スタッフ 宿泊費 4泊                        40,000円
クラウドファンディング支援金手数料 18.36%(税込み)      777,442円
支援者への連絡通信費 支援者を430人と想定             50,000円
支援者へのリターン製作費 ポストカード 1,000枚             2,500円
支援者へのリターン製作費 ステッカー 1,000枚               59,760円
支援者へのリターン製作費、ベースボールキャップ 100個        144,720円
   総額                            4,234,431円



   費用明細

2017年
8月3日(木)-8月14日(月) 国土交通省の担当者と面接、打ち合わせ

外国登録航空機の運航に関する飛行許可申請代行 当社負担      (300,000円)
交通費 航空券 サンフランシスコ-東京、往復           137,029円
交通費 キングシティー-サンホゼ空港                1,380円
交通費 サンフランシスコ空港-キングシティー            5,405円
交通費 日本国内                        21,948円
宿泊費 日本国内                          9,990円
   期間合計 (集計済)                    175,752円



2018年
5月-6月 クラウドファンディング プロジェクト成立

支援金支払い手数料 支援金総額の18.36%(税込)         777,442円
支援者への送料 430人と想定                    50,000円
支援者へのリターン作成費 ポストカード 1,000枚          2,500円
支援者へのリターン作成費 ステッカー 1,000枚            59,760円
支援者へのリターン作成費 キャップ 100個           144,720円
   期間合計                          1,034,422円



8月上旬 機体を石川県輪島市、日本航空学園能登キャンパスへ輸送

機体輸送費 カリフォルニア州レッドランズ-石川県輪島市      800,000円
フェリーフライト キングシティー空港-レッドランズ空港      101,582円
工具、予備部品、オイルなどの輸送費               33,000円
   期間合計                          934,582円



8月下旬-9月上旬 機体を石川県輪島市、日本航空学園能登キャンパスへ搬入

保険費用 海外運用に伴う追加費用                 287,500円
交通費 航空券 サンフランシスコ空港-成田空港、往復       150,000円
交通費 US国内 キングシティー-サンフランシスコ空港       5,405円
交通費 成田空港-能登空港                   18,750円
宿泊費 東京                          10,000円
   期間合計                          471,655円



9月上旬-中旬 日本国内の運行に関わる最終承認を取得、試験飛行、練習飛行

試験飛行 計2回、1.0時間                      112,255円
練習飛行 計8回、4.0時間                      449,020円
整備費 FAA整備資格者の高木雄一が行う 20時間 無償    (230,000円)
スモークオイル  1回分                      12,000円
駐機保管料 能登キャンパス格納庫 学園による無償提供         0円
着陸料 能登空港 1回 1,080円、10回               10,800円
宿泊費 能登キャンパス 学園による無償提供                 0円
   期間合計                          584,075円



10月5日(金)-10月7日(日) 日本航空学園航空祭 日本航空学園能登キャンパス

練習飛行 計1回、0.3時間                     33,677円
パフォーマンスフライト 計2回、0.6時間              67,353円
スモークオイル 2回分                       24,000円
駐機保管料 能登キャンパス格納庫 学園による無償提供         0円
着陸料 能登空港 計3回                     3,240円
宿泊費 能登キャンパス 学園による無償提供              0円
地上スタッフ 報酬 10,000円/日、5日間 無償            (50,000円)
交通費 地上スタッフ ガソリン代 往復1000 ㎞、140円/L      14,000円
交通費 地上スタッフ 有料道路代 海老名-金沢森本       17,520円
宿泊費 地上スタッフ 石川県輪島市近郊 4泊            40,000円
   期間合計                          199,790円



11月30日(金) 機体をカリフォルニア州キングシティーへ輸送

機体輸送費 石川県輪島市-カリフォルニア州キングシティー     800,000円
REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour パフォーマー代 無償     (1,000,000円)
駐機保管料 能登キャンパス格納庫 学園による無償提供         0円
宿泊費 能登キャンパス 学園による無償提供              0円
交通費 能登空港-成田空港                   18,750円
宿泊費 東京                          10,000円
交通費 US国内 サンフランシスコ空港-キングシティー       5,405円
   期間合計                          834,155円



REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour 活動費用合計        3,456,989円

REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour 合計(支援金支払い手数料含む)
                                4,234,431円



以上です。

高額な支援総額で恐縮ですが、ご覧いただきましたように、この金額は日本航空学園様のご理解とご協力があって達成できています。この場を借りまして、厚くお礼を申し上げます。

もし、記載に不明な点やご質問などがありましたら、どうぞ遠慮なくご連絡ください。改めて、今後ともよろしくお願いいたします。

2018年3月17日土曜日

REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour クラウドファンディングサイトのご紹介

<追加情報>
2018327日午後12時 大変長らくお待たせしてご迷惑をおかけしました。本日クラウドファンディングページの発表にたどり着くことができました。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いします。
REDFOX Airshows代表 高木雄一



写真: John King様



最初の告知から時間が経ってしまい申し訳ありません。昨日担当者と、「REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour」のプロジェクトの発表の最終打ち合わせを行いました。

プロジェクトページは、クラウドファンディングを行う「READYFOR株式会社」(website: https://readyfor.jp/)のご協力をいただいて行います。発表は3月19日月曜日の午後12時に行い、支援金の募集を始めます。

プロジェクトページは以下のサイトです。




大空に夢を描こう! 日本の空にプロのエアショーを!



プロジェクトの内容は、現在参加が決定している日本航空学園能登キャンパス航空祭でのパフォーマンスフライトです。



参加イベント: 日本航空学園能登キャンパス 航空祭
期日: 2018年10月6日(土)、10月7日(日)
場所: 石川県輪島市 能登空港内 日本航空学園能登キャンパス
内容: エアロバティック・パフォーマンスフライト 各1日1回




写真: maruda様 (H.N.)



希望支援金総額は423万円と設定しました。これには、機体輸送費、燃料費を含めた機体使用料、旅費などの実費合計3,456,989円と、支援金支払手数料の777,442円が含まれます。

なお、私を含め、サポート要員は無報酬で行います。さらに、日本航空学園様の多大なご協力で、受け入れ先となる日本航空学園能登キャンパスの駐機保管料などを免除していただくこともできました。この場を借りまして、お礼を申し上げます。




写真: 平野千加子様



日本での活動期間は10月から11月末日までです。当プロジェクトの支援金が目標に達しましたら、「ネクストゴール」として次のイベントへの参加に必要な資金を募集し、期間中に可能な限りの飛行を行います。

試算したところによると、翌週(10月13日と14日)に行われる予定の日本航空学園山梨キャンパスの航空祭に参加する場合、必要経費は352,811円となりました。まずは当初のプロジェクトを達成することが先になりますが、現在の試算では約35万円の費用で参加できる模様です。




写真: John Krzesinki様



私としても、クラウドファンディングは初めてのことで、支援金がどれほど集まるのかは想像もできません。皆さまのご協力をいただけるよう、今後広報活動を積極的に行っていきます。


<Note>
1. 支援金総額が目標額に到達しなかった場合は、当プロジェクトは不成立となり、皆さまからいただいた支援金は全額が返却されます。
また、当プロジェクトはキャンセルとなりますことをご了承ください。

2. 支援金総額が目標額を達成した場合は、当プロジェクトは成立です。
計画を遂行し、次のイベントへの参加計画を立てていきます。

3. 支援金総額が目標額を超えた場合や残金は次のプロジェクトに使用します。

4. プロジェクト終了後の残金は、当社「Redfox Aero Research, LLC」負担分に充当させていただきます。

5. 支援金の使用用途は随時報告いたします。




写真: John King様


皆さまに再びお会いすることを心より楽しみにしております。

2018年3月1日木曜日

2017 / 2018 Pitts S-2S 整備作業


引き続き、上側主翼の羽布の作業です。写真は1月初頭のときのものですが。各部分で寸足らずにならないように気を付け、まずは上面に羽布を置きます。





仮止めができたら、主翼を裏返して、接着していきます。





再び裏返して、規定の温度でアイロンをかけて、羽布を収縮させます。





今日は雨が降りました。昨年はたくさんの雨が降って水不足が解消しましたが、今年は雨の日が少なく、夏が心配です。雨雲、また来てください。





主翼の下面の羽布を貼ります。なぜ上面を先に貼り、次に下面を貼るのかと言いますと、そうすることで羽布の継ぎ目が目立たなくなるからです。写真は主翼の上面が上になった状態ですが、脚立にでも登らない限り、上側主翼の上面は目にすることがほとんどありません。反対に、下側主翼の羽布の場合は、下面をまず貼り、次に上面を貼ることで、継ぎ目が目立たなくなります。





主翼中央部分のボックスセクションはネジ止めです。以前はネジの頭部が目立っていましたが、今回はカウンターシンクのネジで可能な限り平滑にします。





お土産のお菓子を食べながら、縫い付けのおさらいをします。おいしい。





翼厚があるので、意外に縫い付けに時間がかかります。





内部構造を避けて縫い付けます。場所にもよりますが、8時間行って、8-9列の縫い付けができました。同僚は1日で端まで終えるそうです。すごい!





縫い付けが終わりました。乾杯!





続いてテープを貼って、縫い付け部や羽布の継ぎ目を覆います。テープの素材は羽布と同じですが、熱をかけて収縮させたものと、させていないものがあります。場所によって2 inchesと3 inchesの2種類の幅のものを使い分けます。





まず接着剤を主翼側に塗り、そしてテープを貼っていきます。縦と横、どの組み合わせで行うと互いを保護できるか、また美しく仕上がるか、計画を立てて行います。





曲面はそれほど急ではありませんが、難易度の高い部分です。ここには熱処理されていないテープを用い、時間をかけて仕上げます。





きれいにできました。





丸いインスペクションホール部は意外にも大変でした。何か解決策があるといいのですが。





接着剤を薄めて、全体を塗っていきます。 





塗装工程の第1段階。プライマー(下塗り)を塗ります。





塗装は私にはまだ未知の世界です。塗った後にサンディングをかけて平滑にしますから、プライマーはあまり神経質になる必要はありません。いい練習の機会です。





いつも表面がオレンジ―ピール(オレンジの皮状)になっていましたが、使用するHVLPの塗装システムに合わせ、規定よりも薄めて行いました。結果はご覧のとおりです。1週間放置して乾燥させ、翌週反対側をスプレーします。





2月。本来なら暖かくなる時期ですが、朝は氷点下、冬に逆戻りです。さらに1週間乾燥させ、暖かいところで表面を乾燥させながらのサンディング作業です。





一面終えるのに1日かかりました。縫い目などの凸部にやすりが当たると、羽布は簡単に穴が開いてしまいます。焦らず慎重に行います。





作業ばかりでは家計が大変ですから、月に5日程度、教官業務も行います。今日は天気が不安定です。あの雨雲が通り過ぎたら出発です。





アリゾナからお越しのブラッドさんと訓練をご一緒しました。将来は単座のPitts Specialを手に入れて、曲技飛行競技に参加、いずれはRed Bull Air Raceに出場したいと夢を語っていました。応援しております!

2018年2月13日火曜日

クラウドファンディング 近況報告

1月中に開始を予定していた、「REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour」のクラウドファンディングによる支援金募集は、現在いくつかの問題に当たっています。計画が遅れていますことをお詫びします。

プロジェクトの発表において、「何々のイベントへの参加を予定」では難しく、参加と日時が決定しているイベントのみでプロジェクトを制作することが求められました。参加が確定している「日本航空学園能登キャンパス航空祭」のみで計画を再設定しました。

再計算した予想必要経費は 3,456,989円 。これには機体の米国カリフォルニア州-石川県輪島市能登空港間の往復の輸送費、機体使用料、能登空港着陸料、私と地上スタッフの交通費と滞在費など、必要な全額が含まれます。さらに、クラウドファンディング会社への支援金支払手数料の 777,442円 を含むと、希望する支援金の合計は 4,234,431円 です。

私と地上スタッフへの報酬はなしとする完全なボランティア活動ですが、さらに必要経費を下げるために、いくつか自己負担分を増やすなど、難しい判断もありました。でも、その努力の結果と、日本航空学園様による格納庫の無償提供というお力添えもあり、少しずつ理解されやすい金額に近付いたように思います。

日本での活動可能な期間は9月下旬から11月末というところです。その間に参加可能なイベントが決定したら、「ネクストコール」というシステムで追加支援を発表し、またはイベント開催者に出資をお願いするなど、可能な限りの参加を行います。イベントの開催地にもよりますが、1つのイベント追加に必要な追加費用は約40万円から60万円というところです。

ただ、このプロジェクトの発表時点では、1回のイベント参加での支援金募集となることには変わりありません。募集期間内で支援金が目標額に到達すれば成立。到達しなければ不成立、計画はキャンセルとなります。そもそもプロジェクトの発表が可能なのかも不透明で、まだまだ問題が数多くあります。

皆さまの笑顔に会えることを楽しみに、今は解決に向けて交渉を続けます。





さて、1月下旬から2月上旬まで、急庫UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビへ、Red Bull Air Raceに参戦する室屋義秀選手率いるTeam Falkenの整備のお手伝いに向かいました。初戦のみの参加ですが、チームの一員としてがんばります。





サンフランシスコ空港-ドバイ空港はA380で16時間+でした。西海岸との時差は12時間。もう今が何日なのか、何時なのか判りません。





さらに日付が変わり、アブダビのホテルに着きました。





Red Bull Air Raceの特製チョコレート。おいしい。





バスタブ付き! しかし、お湯は40℃程度とぬるく、一度入っただけでした。





チームのユニフォームをいただきました。





では、空港へ出発!





レース機は空輸された後、トラックで格納庫まで運ばれてきました。





慎重に機材を運びます。





インタビューを受ける室屋さん。





常に満員のレッドブルドリンクの冷蔵庫。1日12時間労働には欠かせません。
ちなみに、Team Oracleの12時間勤務は単なる「Half Day」です。





レースアナリストのBenjamin曰く「すごく速い。いい仕上がりだ。」だそうです。楽しみ。





ホテルのレストランは食事がとても豪華でした。





おかわりです。おいしい。





レースに向かうKirby Chambliss選手。どうぞよい飛行を!





練習中から素晴らしい速さを見せたMike Goulian選手が優勝しました。おめでとうございます。





室屋選手は惜しくも2位でしたが、素晴らしい飛行でした。おめでとうございます。





12日間の滞在で久しぶりに外の景色を見ました。





搭乗です。UAE、いい思い出をありがとう。





A380だからでしょうか、日本の映画もいくつかありました。





「ねむり姫」。夢の中で夜空を飛ぶサイドカーがすてきです。





ホテルを出てから30時間。電車と汽車とバスを乗り継いで、キングシティーに到着しました。





Photo: Ⓒ Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

室屋選手とTeam Falkenの皆さま。改めて、初戦の2位の獲得おめでとうございます。今後のご活躍を楽しみにしております。


こうして、仲間の手助けができることは嬉しいことです。また連絡ください。