2016年1月24日日曜日

Pitts S-2S 整備作業 5


縫い付けを行った部分や角になる部分は、Tapeを貼って保護や補強します。




テープには幅が2 inchesや3 inches、側面がStraight Edge(直線)とPinked Edge(山切り)など、いくつかの種類があります。このPitts S-2SはExperimentalなので、どのテープをどのように使うかはその人の好みです。




テープを接着していきます。




気を付けて作業を行っても、テープの側面が剥がれていることがあります。アイロンで軽く熱を加えて押し付けると修正できます。




「終わったか?」
いえ、まだもう少し。




1月も下旬になって、日が少しずつ伸びてきました。




お腹が空きました。




胴体と垂直尾翼の曲線は難関の一つです。




このような曲線部分は伸ばしやすいBias Tapeを用いることが一般的ですが、テープの上側をアイロンで縮めながら行えば、普通のテープでも使えるかもしれません。




意外にもきれいに形が整いました。




つなぎ目部分も山模様を一致させて、無事攻略です。




こちらの接続部分もきれいに整いました。やればできる!




雨が降り続くと、格納庫の前のくぼみは池になります。




映画「千と千尋の神隠し」の中で、「雨が降れば海だってできるさ。」というセリフがありました。辺り一面が海になった世界はきれいでしたが、やはりそれはとても困ります。




虹!




Rudder Cableが胴体を通るように加工します。このように、小さな作業は次々に出てきます。




古いFabricから剥がしたプラスチックの部品はまだ使えます。




完了!




Fabric上の全ての部分が終わったら、薄めた接着剤をFabricに塗っていきます。




横方向と縦方向の計2回塗って全体を保護します。




こちら側も大丈夫のようです。




マスキングを終えたら、次は塗装です。

2016年1月20日水曜日

Pitts S-2S 整備作業 4


今日も雨。雨が格納庫の中にまで入りそうほど、激しい降り方です。




Turtle Deck(亀の甲羅?)と呼ばれる、胴体後部の覆いを取り付けます。




今夜は胴体にFabric(羽布)を覆う作業です。まずは胴体右側を覆います。同僚のホゼさんが監督に、遊びにいらした白鳥さんも手伝ってくださいました。




一人では難しい作業も、人手があればこの通り。




貼り付け後は、アイロンを使って均等に張りを与えます。素材はポリエチレンで、熱を加えると縮んでいき、胴体の形に沿ってきれいな形になっていきます。


・・・そう言えば、中学か高校の英語の授業で、「アイロンとは鉄のこと。外国(英語圏)でアイロンと言っても通じない。本場ではプレスと言うんだ。」と習いました。いいえ。確かに、実際の発音は「アイアン」が近いですが、少なくともアメリカでは「プレス=アイロン」です。




白鳥さん作成のInspection Panelの枠です。Nut Plateを取り付けて、Panelの固定を確実にします。もうネジが飛行中に飛んでいくこともありません。




左側のFabricを貼る前に、枠を内側から取り付けました。白鳥さん、ありがとうございました。




My dream hangar!




再びホゼさんにお願いして、今度は左側のFabricの貼り付けを行います。




大体の固定ができれば、後は私一人でも大丈夫です。




開口部が増え、整備性が向上しました。これなら、左側のInspection Panelは不要ではないでしょうか?




思った通りです。Elevatorの軸が通る小さな穴だけで取り外しが行えました。Good!




垂直尾翼部のRibを糸で縫い付けます。忘れないように、写真を撮って記録します。内部の様子が分かるよう、ライトで照らすと効果的です。




















難しくはありませんが、根気の要る作業です。一休みしてお茶でも。




下側のRibだけで4時間かかりました。次は上側です。

2016年1月15日金曜日

Pitts S-2S 整備作業 3


両親との旅行から戻って、Pitts S-2Sの作業を再開します。




今日からは溶接部分の塗装です。






塗装の技量はまだ未熟ですが、金属部の防錆は大丈夫でしょう。




翌日、機体を格納庫に戻し、部品を取り付けます。Elevator部のControl Systemに関するBearingやBoltなどの部品を全て交換します。




Parts Listに指定されたAN3-10AのBoltですが、おや?




Boltが少し短く、Thread部分が部品から外に出ません。どうしよう。




基本に則り、一段階長いAN3-11Aを選択しました。Parts Listに注釈を入れておきます。




AN4-22・・・こちらは少し長いです。 ‐21に変更します。




部品交換を終えて、作動を確認。




WOW!
作動部分を徹底的に調整しました。Elevatorがあまりにも軽くて驚きです。嬉しくて、しばらくバタバタと遊びました。






Stringerなども取り付けていきます。




大きめのInspection Panelを製作しました。Pitts S-2Sの欠点である、胴体後部の整備性を改善できます。Camlocを採用して、取り外しを瞬時に行えるようにしました。




この辺りに、こんな感じ、かな?




GPU Receptacleを取り付けました。




容量を上げたBatteryに加え、GPU Receptacleも装備。もう始動に不安はありません。操縦席に座ると、左肩の位置にReceptacleがあります。扉を取り付けるかどうか悩みますが、様子を見て判断します。




今日も雨雲が頻繁に通り過ぎました。




枯草の草原が緑になってきました。雨が降ると嬉しくなるのは、やはり農耕民族だからでしょう。もっとたくさん降って欲しいです。