Salinas空港でAirshowが行われた翌週は、Livermore空港の「Livermore Open House & Air Show」に向かいました。10月3日、土曜日の一日限りの入場料無料のイベントです。
このBlogでもお伝えしていましたが、ここLivermoreには2005年から2013年まで約8年生活し、私が連続して生活した町としては故郷の神奈川県に次いで2番目に長いところです。交通機関も整い、日本食も身近にあり、とても生活しやすいところでした。
Livermore Open House & Air Show:
http://www.cityoflivermore.net/citygov/pw/public_works_divisions/airport/openhouse/default.asp
Livermore空港は、普段から飛行訓練の小型機や、Business Jetなどの往来で忙しい空港ですから、Air Showを行うには工夫が必要です。11:00から12:00、14:30から15:30と、2つに区切って行い、間の昼休みに通常運用して離着陸をさせ、WarbirdsのFly byや遊覧飛行が行われました。
私の出番は11時からのParachute Jumpの直後となりました。Air Boss(Air Showの進行を司る責任者)の指示を受けて出発です。
写真提供: Richard Jones氏
写真提供: Richard Jones氏
写真提供: Richard Jones氏
写真提供: Richard Jones氏
3,500ft AGLからのAir Startが私の通常のRoutineですが、空域の関係で2,500ft AGLが上限となっていました。また、Boxの幅も800ft弱しかなく、収めるために少しRoutineを工夫が必要でした。
現在の私のSAC Card(Statement of Aerobatic Competency)はLevel 3、最低飛行高度は500ft AGLです。最低高度を守って安全に飛行することはもちろん、位置も全体の高度も正確に守ることができ、いい飛行だったと思います。来年には250ftの最低高度であるLevel 2に上がりたいものですが。
<動画> Redfox Airshows Aerobatic Performance 20151003
撮影: Eiji Kasahara氏
休日というのに、友人のKasaharaさんがいらして、飛行を撮影していただけました。当然のことながら、自分の飛行を外から見る機会はなかなかありません。機内の景色から自分が考えている飛行と、外から見える動きがこんなにも違うのだと気付かされました。Aileronの動きが硬いのか、停止時に主翼が振れているのが反省点ですが、性能も体力も余裕がありましたから、まだ改良が可能です。いい資料を本当にありがとうございました。
お越しいただいてありがとうございます。
写真提供: Eiji Kasahara氏
私と一緒に飛行したお客や知り合いが駆けつけてくれました。お元気そうですね。
写真提供: Eiji Kasahara氏
午後の部でも飛行したかったのですが、時間も限りがあり、私の出番はこれで終わりです。観客の方々に飛行機を案内したり、写真を撮影して過ごします。
ERCO社製Ercoupe、勢ぞろい。
屋台も賑わっています。まだ12時ですが、ビールを飲みたくなってきました。
CubCrafters社製のCarbon Cub
RC機は地上展示のみでした。曲技飛行を見てみたかったです。
North American P-51 Mustang
Livermore空港はSFに比較的近く、空港も広いため、Warbirdsが多く駐機しています。
2005年から2013年まで、長い間お世話になったAttitude Aviation。
「やはりお前は曲技飛行競技者だな。Rollがとてもきれいだったよ。」と社長のRich Perkinsさん。競技会でも私のRollはきれいだと褒められますが、それはRudderの使い方です。Rudderを使わなくてもRollはできますが、使うと使わないでは差は歴然です。しかし、あのRollの技術を私に教えたのは、Richさん、あなたですよ。
懐かしいAttitude Aviationの飛行機たち。
同じくAttitude Aviation所属のPiper J-3 Cub。これから遊覧飛行です。
懐かしい音です。
いつもお世話になっていた燃料トラック。
WWIIのJeepでしょうか。格好いいです。
私もJeep Wranglerが欲しいのですが、今はPitts S-2Sで精一杯。がまん、がまん。
Aerobatic Boxの端に置かれたMarker。競技会のBox (3280ft X 3280ft、1000m X 1000m)の飛行に比べ、5200ftの滑走路の長さを全て使えるここLivermoreでの飛行は気楽です。
午後の部が始まりました。ここLivermoreをBaseに活動するJacquie Wardaさん。
午後はさらに人が多く、総勢8000人が訪れたようです。小さなイベントですが、入場料は無料です。また来年もどうぞ。
競技仲間も応援に来ていただけました。
写真提供: Richard Jones氏
Vicky BenzingさんのBoeing Stearman。450HPに出力を上げた機体は迫力です。
Livermore Open House & Air Showは、毎年10月の第1土曜日に行われますから、来年は10月1日ということでしょう。気になるのは、US National Aerobatic Championshipsと、先週飛行したCalifornia International Airshow Salinas、そしてここLivermoreが重なりそうな気配があることです。
曲技飛行競技を行ってきた方が次第にAir Showの飛行に移ってしまうのは、予定が合わないということが理由にあるのでしょう。飛行可能なAir Showが数多くあるのなら選択も多くありますが、無名の私にそれはありません。悩むところです。
写真提供: Eiji Kasahara氏
今年は2回の競技会、3箇所のAirshow会場で飛行することができました。何よりも、5月のAOPA Fly Inで、Airshow Performerとして初めての飛行が行えたことは大きな飛躍となりました。
来週はTeam Oracleの仕事も再び入り、私自身の今年の活動はこれで終わりです。これよりPitts S-2Sの整備と改修作業を始め、来年の活動に備えます。来年はさらに充実した一年になるよう、気持ちを新たにしてがんばっていきます。
写真提供: Satoshi Ikeda氏
Redfox Airshowの活動を応援してくださった皆様、ありがとうございました。また来年、Airshowの会場でお会いしましょう。
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