2013年2月19日火曜日

MDM-1 Fox 曲技飛行訓練

MDM-1 「Fox」は1993年に登場した、ポーランド製の曲技飛行競技用の滑空機です。
曲技飛行が可能な滑空機は他にもあるそうですが、Foxは滑空機本来の目標である滑空性能より、曲技飛行性能を重視し、Unlimited Categoryの競技機として世界選手権でも最先端の性能を誇ります。


今回お世話になるのは、群馬県板倉町の板倉滑空場を定置場にする、滑空機曲技飛行団体の「Team Red Fox」。
私は、今年6月にポーランドで行われる滑空機曲技飛行選手権の出場を計画しており、何とか出場可能なレベルにまで技量を向上することが目標です。

このような高い目標に不安になりますが、そこは問題ありません。
メンバーの一人、梶 智就氏は滑空機曲技飛行の世界選手権の最高峰、Unlimited Categoryに毎年出場して素晴らしい成績を残しており、世界レベルの曲技飛行技術を習得できます。
後は、私の学習能力次第、です。

Team RedFox Ⅱ
https://sites.google.com/site/redfoxsecond/



朝9時。
格納・運搬用のトレーラーから出して、組立を行います。
完成までの時間は3人で1時間ほどです。
慌てず、慎重に。



Foxに加え、日本ソアリングクラブ、大学の滑空部、いろいろな滑空機が並びました。
朝のミーティング後、飛行開始です。 



前席に私、後席に梶さん。
酒井さんに翼端の保持をお願いします。



今度は、梶さんが自身の練習飛行に上がります。




とても素晴らしい飛行でした。
滑空場の横にはギャラリーが集まっていました。


残念ながら、予定よりも短い2日間の訓練となってしまい、Team RedFoxの皆さまの協力がありながらも、予定していた技術も十分な習得はできませんでした。
ポーランドの選手権の参戦計画も、来年以降に延期するべきでしょう。

それにしても・・・。
滑空機の曲技飛行とは、何と難しいものでしょうか。
当初、滑空機の経験がほとんどない私も、曲技飛行に関しては由来不明の自信を持っていました。

しかし、滑空機での曲技飛行は、飛行機とは特性は大きく異なり、それはPropellerからの推進力の有る無しだけではなく、操縦系統の効果にまで及ぶようで、一昨年初めてFoxで飛行したときには、私がこれまで養ってきた飛行理論が全く通用しないとまで思ったほどでした。



最近は、その特性も少しずつ判り始め、私が信じる飛行理論とそれほど違うことはないと思えるようになりましたが、しかしまだまだ競技参加には程遠いようです。

また次回、訓練にお世話になります。

2 件のコメント:

ふくねこ さんのコメント...

う~ん。
滑空機のアクロバットって、いまいち想像できませんね。
垂直ループしたりするんでしょうか?
なんか引き起こした途端に速度が落ちて、そのままお辞儀しちゃいそうな・・・。
一度は見てみたい気もしますが。

Yuichi Takagi さんのコメント...

ふくねこさん
今回はUnlimited Categoryの訓練を行いました。
飛行機のUnlimitedと比べると、Figureは簡素になりますが、それでもOutside LoopやTailslide、Rolling Circleなど、機体の性能を限界まで発揮した飛行が可能です。
なかなか素直に飛行してくれず、どこまでも苦労させられました。