2017年2月16日木曜日

Pitts S-2S 整備作業 7


2月。春らしくなりました。今朝はいい天気。歩いて来ました。




バッフルの大まかな調整が終わり、エンジンの取り付けに入ります。エンジンは4本のAN8ボルトでエンジンマウントに取り付けられます。




・・・入りません。Pitts S-2Sのエンジンマウントは下側の寸法が短いため、エンジンマウントを先に機体に取り付けてしまうと、下側2本のボルトは入らないのです。すっかり忘れていました。再度、エンジンマウントを外し・・・




準備完了です。




エンジンの取り付けは緊張する作業です。慎重に、慎重に。




ボルトが入らないときは何度やっても上手く入りません。人の力でどうなるものではありませんから、意外にも非力な人間の方が得意な作業だったりします。




でもやはり入らないこともあります。おやつにしましょう。




おいしい。 




ついに4本のボルトが入りました。配線や配管などは後に作業するとして、尾翼の取り付け作業に移ります。




今回の改修作業で、水平安定板を計8本のブレースワイヤーで支えるようにします。高迎角時の水平安定板の振動を解消し、剛性と信頼性の向上が期待できます。




去年の作業中の写真です。後側が4本のブレースワイヤ―、前側は下にストラットで固定されていました。




まずは後ろ側の4本を取り付け。




垂直尾翼の前側ブレースワイヤー取り付け部は昨年取り付けました。




計8本のブレースワイヤーが取り付けられました。




続いて、エレベーターを取り付けます。




水平安定板の面積はおよそ12.9%減少しました。タンブル系が楽しみです。




形状を変えても違和感はないように思えますが、いかがでしょうか。Pittsとしての形は崩したくなかったので安心しました。




オレンジ―ピール(ゆず皮上の塗装面の凹凸)となってしまった塗装表面は、尾翼のみ平滑に仕上げました。I-ストラットは形状が複雑なため、諦めてこのまま使用します。




オレンジ―ピールが目立つ塗装表面が残念です。でも、主翼とI-ストラットの取り付け部の隙間はきれいに埋まりました。満足です。




I-ストラット下側。ここも満足です。

まだ続きます。

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