2024年10月30日水曜日

Insta360 GO 3Sを導入しました


ヘルメットに装着可能な小型のカメラ、Insta360 GO 3Sを導入しました。




このInsta360 GO 3SはGoPro系列のカメラとほぼ同じ大きさですが、アクションポッドと呼ばれる本体からカメラ部分のみを取り外して使用でき、狭いコクピット内での使用でも邪魔にならず、便利です。




カメラの設定や充電、動画のダウンロードなどは、アクションポッドに接続して行います。






いくつかの社外品を組み合わせてヘルメットに取り付けました。




2.7Kの設定で使用すると40-50分ほどで電池切れとなり、長時間の撮影には不向きです。しかし、エアショーや曲技飛行競技の飛行は30分程度ですから、これでも十分でしょう。


では早速テストしてみます。



Tested a Insta360 GO 3S


顔の動きに合わせて画面が上下左右に動き、動画を見ていると少々目が疲れます。しかし、飛行姿勢に加えて速度計や高度計も記録されますから、フライトレコーダーとして活用できそうです。


使用中のカメラの過熱が気になりましたが、GoProカメラ各種に見られるような、オーバーヒートによる動作の停止もありません。信頼性の高い製品です。


Insta360 GO 3S、お勧めです。

2024年9月10日火曜日

New Website!



REDFOX AirshowsのWebsiteが新しくなりました。

作業を担当してくださったMayulabさん、数々のお願いにも丁寧に対応していただきまして、ありがとうございました。


Mayulab | WordPress制作代行 https://mayulab.com/



Photo: Jordon Hill



これまでのWebsiteは、10年前にREDFOX Airshowsの活動開始時に、Omnipotさんにお願いして作成していただきました。10年間のたくさんの思い出が詰められたWebsite・・・ お別れするのはとても寂しいです。Ominipotさん、長い間Websiteを管理してくださり、ありがとうございました。



Photo: Jordon Hill



これからも、REDFOX Airshows https://redfoxairshows.com をどうぞよろしくお願いします。

2024年7月20日土曜日

トレーニングキャンプ@ランキャスター

General William J. Fox飛行場(KWJF)


5月。髙木と遠藤さんの2人は、CA州ランキャスターのGeneral William J. Fox飛行場(ウィスキー J フォックス、またはフォックス フィールドとも呼ばれる)のAPA(Aerobatic Practice Area、曲技飛行を承認された練習空域)にトレーニングキャンプに向かいました。





5月に入ると、内陸部は午後の最高気温が35℃を超え、クリティークに適した場所が限られてきます。今回はここフォックス フィールドのAPAを管理するChapter 26の方々の協力を得て、使わせていただけることになりました。



遠藤さんも到着です。


ここフォックスフィールドは、ロスアンゼルスから北に約90㎞、有名なエドワーズ空軍基地からは南西に約35㎞のところにあります。キングシティーからは飛行機で約1時間でした。



こんにちは!


今朝の西海岸は、広い範囲で霧に覆われてしまったため、二人とも到着は午後になってしまいました。クリティークは明日からです。



フォックスフィールド北側に位置するAPA


風はほぼRWY 24に正対していたので、RWY 24から離陸して、Right Crosswind Depで出発しました。離陸するとすぐ右側にBoxが見えました。



Nissan Altima

最近レンタカーを借りると、この車をよく見かけます。いい車です。


ここフォックスフィールドにレンタカー会社はありませんが、飛行場を管理するLA Countyがレンタカーの受け渡しをサポートしてくれます。



APAの入り口


翌朝、トレーニングキャンプ開始です。車で飛行場の北側の、飛行機を視認できそうな場所へ向かいます。飛行場の近くとはいえ、車で片道10分少々かかります。この点は、車での移動を必要としないボレゴバレー飛行場が便利です。



道は少し荒れています。乗用車ですから、慎重に。



フォックスフィールドはあちら。飛行場の建物が見えます。




私はエアショーのシークエンスの練習を2回・・・



遠藤さんはアンリミテッドの練習を3回飛行しました。お疲れさまでした。



夕食はタイ料理店へいきました。ランキャスターのレストラン開拓も楽しいです。



2泊3日の短いトレーニングキャンプでした。


フォックスフィールドの標高は2,351ftと少し高いですが、それほどの影響もなく、むしろ練習に適しているとも言えます。練習飛行前に管制塔との打ち合わせが必要でしたが、特に制限もなく、また管制官の皆様はとても協力的で、自由に飛行ができました。


ただ時折、ここをベースとするFirefighter(消防用の航空機)が、訓練や消火活動で飛行することがあり、その時はAPAは使えなくなるそうです。他に気になるところと言えば風でしょうか。飛行に支障はないものの、午後は風速30Kts以上にもなり、ここは強風で有名なところです。あまりに風が強くて、ここでの飛行機の整備や掃除を諦めるほどでした。


さて、全く無関係な話で恐縮ですが・・・



Gasolina, por favor?


ここランキャスターの、ある小さなガソリンスタンドです。40年前のある映画の撮影に使われたところですが、どこにでもある、アメリカの普通のガソリンスタンドでした。





The Terminator (1984)

2024年5月3日金曜日

2023 / 2024 整備作業


昨年11月の飛行の後、愛機Pitts Special S-2Sは冬季整備に入りました。早く終えて、シーズン前に練習飛行をと思いましたが、4月末までかかってしまいました。



おそらくこれが今回の整備作業で最も手のかかる部分でしょう。胴体左側の外部パネルに新たにクラックが見つかりました。(矢印部) このパネルを基に新調することにします。



数年前にスクリューの穴の横にクラックが見つかり、その時はストップドリルで対処しました。当然、負荷は周囲に伝搬しますから、今回クラックが付近に新たに発生したのは当然のことです。


まずは他の部分の整備作業から。


錆が目立ってきたバルブカバーを再塗装しました。趣向を変えて艶消しオレンジで塗装しましたが、艶消し塗装は油が残り、汚れが目立ちます・・・。



この冬も雨がたくさん降りました。



オイルリターンラインに耐熱処理を施しました。



インテークパイプにも耐熱処置をしました。流入空気の温度上昇を少し防げるでしょうか。0.1 HPくらいは稼げるかもしれません。



外部パネルを作成します。想像した通り、とても手間のかかる作業です。何度も確認を繰り返し、形を整え、穴が揃うよう作業しましたが、それでも何か所か穴がずれてしまいました。私の板金工作精度はこの程度です。



表面を軽くサンディングして。



EP-420 エポキシプライマーを塗布します。



塗装は健康を害しますから、装備を整えて行いましょう。



OK!



トップコートの赤を塗装します。Poly Fiber社のAerothane、Tennessee Redです。鮮やかな美しい赤色です。



続いて、白と紺を塗装します。



表面を2500番台まで磨き、バッファで仕上げます。



今日もお疲れさまでした。



尾部を保持するブレースワイヤーです。ネジ部分の露出が長く、気になっていました。もちろん、規定のネジ長さはターミナル部に入っています。



発注して2か月。長さを調整した、新たなブレースワイヤーが届きました。



下部はこの通りです。上下左右の計4本、約$800の出費ですが、美しく仕上がりました。



主翼のリギングを再度行います。



OK!



しかし、主翼を支える計8本のブレースワイヤーのうち、3本のテンションが揃いません。テンションの調整は、ブレースワイヤーを半回転毎に回転して調整することになる訳ですが、どうやってもテンションが高すぎたり、低すぎたり。



ターミナルを180度反転させて取り付けます。



テンションがほぼ揃いました。Good!



塗装したパネルを取り付けます。



経年劣化でしょうか、同じ赤色でも色の明るさが少し異なります。また、近くで見ると表面の仕上がりの違いがわかります・・・。またいずれ磨くことにします。



2024年4月下旬。ついに試運転です。




No. 6のバルブカバーから、少しオイル漏れが見られますが、他は大丈夫です。



翌日、試験飛行を行いました。今年もよろしく、Pitts Special S-2S。