2022年8月1日月曜日

さあ、あの国境を越えよう

 

霧は早朝に晴れるという予報でしたが、午前10時にようやくVMCになりました。今日は3 Legs飛行して、アイダホ州の国境近くまで行く予定です。各Legを2時間、燃料給油に30分とすると・・・18時までに国境手前のID州サンドポイントまで行けるでしょうか。




ニュースの通りです。シエラネバダ山脈は山火事です。大変なことになっています。




レイクタホあたりで煙を超えて、視界が開けました。




21 in-Hg @2400 RPM、12.9 GPHの燃料消費量に設定すると、No. 1 Cylinderで47°F ROP(Rich of Peak)になりました。各Cylinderの燃料流量が安定し、燃費が向上、おそらく出力も多少向上したはずです。Fuel Injector Nozzleを調整した成果です。




ネバダ州ラブロック ラブロック飛行場(KLOL) 

30分の燃料補給と休憩、そして再び空へ。




オレゴン州ジョンデイ グラントカウンティ飛行場(KGCD)

横風は5KTS程度でしたが、着陸時にずいぶん振られました。風向きが変わったのでしょうか。荷物が満載で重く、CG(重心位置)が後方というこの飛行機で、見知らぬ土地での離着陸は本当に気を遣います。




台地の上にある、美しい飛行場でした。




数年前に新築されたという、グラントカウンティ飛行場のターミナル。パイロットラウンジにはシャワーとベッドもあるそうです。よいところを見つけました。時間は15時半。この様子なら、18時までには目的地のアイダホ州サンドポイントまで行けそうです。




山の向こうにはオレゴン州ペンドルトンの町。2008年のAWAC(現在の名称はWAAC、World Advanced Aerobatic Championships)が行われました。友人の内海さんが日本代表として出場し、私は支援に向かいました。懐かしいです。




Port of Whitman Airport (S94)、Washington州Colfax

格納庫の空きがあるということで、一時期ここへの移住を考えていました。しかし、格納庫に断熱材がないこと、暖房がないこと、そして冬は氷点下10度C以下という環境ではちょっと・・・。寒さに弱い私には無理でしょう。




サンドポイント飛行場(KSZT)、アイダホ州サンドポイント

自転車を借りました。とてもサイクリングをする元気はありませんでしたが。




夕食はピザで元気をつけます。ごちそうさまでした。




明日のカナダ行きの飛行に、まだやることがあります。深夜に起きて、以下のことを終えます。

1.eAPISのマニフェスト提出   離陸予定時間の60分前までに行う。

2.CBSA(Canada Border Service Agency)へ入国の事前報告   離陸予定時間の2時間から48時間前に行う。

3.Flight Plan   インターナショナルフライトであるため、ICAO方式。現在はFSS(Flight Service Station)のWebsite上で入力が可能です。Flight Planをファイルするなど何年振りでしょうか。便利になりました。

4.ArriveCan   Covid-19(武漢ウィルス)に関する健康報告。


以上です。



入国は、AOE(Airport of Entry、入国審査を行える、指定された空港)であるカルガリー国際空港(CYYC)です。前述のとおり、CANPASSのアカウントを取得すると、目的地の選択が広がり、例えば今回の目的地であるレスブリッジ飛行場から入国することも可能になります。




国境まで約40Miles。


・・・飛行機はCessnaではなく、1人で、国境もすぐそこですが。



かがやく銀色のセスナは二人を乗せて、はるかな国境をいま超えるよ



と、プリンセスプリンセスの歌を思い出しました。




山間部のためか交信に苦労しました。無線交信なしで国境に近付くのも不安ですので、旋回しながら上昇。5-6分してようやく無線が通じました。高度9,500 ft MSLで国境を越えます。




Hello, Canada!

カナダ側の管制官に無線交信が渡り、無事に国境を越えました。




雲が10,000ー12,000 ft MSL辺りに立ち込めています。峰の低いところを見つけて超えていきます。


国境を越えて約1時間、レーダーの範囲外とのことでトランスポンダは機能せず。技術が進化した21世紀でも、まだ万能という訳でもないようです。ということは、管制官も私の場所がわからないということでもあり。


「大丈夫、そのうちレーダーで確認できるよ。」


と、言われましたが、ずっと同じ周波数でこの距離を飛べるわけもなく。予感的中、途中で無線が通じなくなりました。カルガリー国際空港のClass C Airspace(米国のClass Bに該当)手前で別の周波数に切り替えて、Clearanceを得て、着陸です。




カルガリー国際空港に到着しました。

カルガリーGNDは「Taxiway Aの右側の、白と灰色のトレーラーがCustomsだよ。」と言いましたが、トレーラーを探しても見つからず、再度聞くとこれがそのトレーラーでした。「トレーラー」とは移動式の建物、日本でいうところの「プレハブ小屋」のことなのでしょう。なるほど。



カルガリー国際空港の入国審査の場所は調べても出てきませんでした。2022年7月の時点ではここでした。参考までに。



カルガリー国際空港(CYYC)の南西部




上の場所をさらに拡大しました。

赤く囲ったところ、「Apron 6」と呼ばれる場所のこの建物で入国審査を受けられます。



到着して、携帯電話をかけようとすると、あれ?圏外です。私の携帯電話プランでは、米国からカナダには電話をかけられても、カナダ国内では使用不能なのでした。

時間とおりに到着したわけですから、建物から誰かが出て来てもよさそうですが、連絡があるときのみ係員が来るそうです。このままでは飛行機から出られません。どうしよう。

もう一度GNDにコンタクトして、地上スタッフの方たちの携帯電話を借りて、やっと連絡することができました。米国でのClass B(ロサンゼルス国際空港やサンフランシスコ国際空港など)に相当する大空港なのに、いろいろと助けていただきました。本当に、本当にありがとうございました。




1500時、予定通りにレスブリッジ飛行場(CYQL)に到着しました。エアショー関係者の方々に連絡ができなかったことをお詫びして、ご挨拶して、ほっと一息。




レスブリッジ飛行場(CYQL)

Non-Towerの、交差するRunwayが2本、Taxiwayがない小さな飛行場です。Westjetが定期便を運航しています。




Indian Battle Park

ホテルの隣は草原が広がっていました。夕食をとって、もう20時過ぎというのに、まだ日が高いです。人々は散歩したり、サイクリングをしたりと、この夏の日々を楽しんでいます。




日没は2130時ころだそうです。日時計を頼りに生活すると、寝不足になる恐れがあります。ご注意を。

おやすみなさい。