2017年4月21日金曜日

2017 Borrego Hammerhead Round Up 2


競技会の開始です。総参加者数は23人と小さな競技会でした。以前は40人から50人が参加する、一大イベントだったのですが。




少ない参加者にも関わらず、Unlimited Categoryに4人の競技者が集まったことは嬉しいです。他州の競技会では、Intermediate以下のみということもあったり、来ても他に参加者がおらず、競技不成立となることもあるようです。

また、Unlimitedに常連のTonanekoさん(HN)と、Sportsmanに山田健太郎さんが初参加して、日本人競技者が3人、さらに鐘尾さんはジャッジに参加と、国際色が豊かになりました。




暑いのは確かですが、気温は比較的過ごしやすく、助かりました。




風が強く、競技は一時中断です。




全ての競技飛行が終わり、これより4-minute Freestyleです。Smoke Oilの補給を手伝ってくださり、ありがとうございました。

KnownではRollを間違えて1つHZ(ハードゼロ、定められた飛行を行っていない)。Freeでは所々に細かな減点があり、シークエンスの改善が必要なことがわかりました。Unknownでは練習をしていなかったUpline上の3/4 Inside Snapで回転不足でHZ、そして全体的に余裕のない飛行でした。4人中3位、でも競技に参加し、無事に終えることができて嬉しいです。




4-minute一番手はSammy Masonさん。どうぞよい飛行を!




準備が整って、私も出発します。山田さん、息切れ気味の私を手伝ってくださり、ありがとうございました。 




4-minute Freestyleのジャッジの皆さん。 




4-minute Freestyleは音楽やスモークシステムの使用も許可されます。観客(?)が集まって、さながら小さなエアショーです。






ノズルのデザインの変更に伴い、流量調整を繰り返しました。消費量は少なく、機体への付着は少なく、それでいて十分な発煙量です。




<動画> 4-minute Freestyle

西風が強く、わずかの水平飛行でもあっという間に東側に流されてしまいました。もう少し工夫があってもよかったのにと、そこが残念です。




夕方の表彰式まで時間があります。ビジターセンターに来てみました。




3月の下旬までがサボテンの花が見ごろだったということです。 












かわいいサボテンたちでした。




表彰式です。Advanced Categoryの優勝はMattさん(中央)。Advancedの参加者が1人しか集まらなかったため、Intermediateに参加予定だったTommyさん(左)が、競技を成立させるために参加しました。初Advancedの飛行、おめでとうございます。




UnlimitedはSammyさん(中央)が優勝しました。初めてのUnlimitedへの参加で優勝という、素晴らしい快挙です。機体は180HPのノーマルPitts S-1Sというところも驚きです。US Nationalでも上位が確実の、素晴らしい飛行でした。




残念なところもありましたが、練習に競技に、実りのある6日間でした。鐘尾さんのクリティークで得られた情報を元に、研究を続けます。

2017年4月19日水曜日

2017 Borrego Hammerhead Round Up 1


指定された試験飛行を終え、南カリフォルニアのボレゴスプリングスへ向かいます。4月6日(木)から8日(土)、IAC Chapter 36主催による、恒例の「Borrego Hammerhead Round Up」という曲技飛行競技会に参加するためです。




強い北西風のため、GS(対地速度)が非常に速いです。最高で210 KTSを記録しました。




試験飛行は終えていますが、長距離の飛行は慎重に行うべきでしょう。レッドランズ空港で燃料給油と検査を行います。




ボレゴバレー空港に到着しました。燃料がまだ多く残っているので、空港や町の様子を見てみます。


・・・こうして見ると、12年前のことを懐かしく思い出してしまいます。2005年4月、同じようにこの競技会に参加したのでした。保存してある昔の写真をいくつか。




Pitts S-2B N117PS

3人で共同所有したPitts S-2Bで参戦しました。




数々の競技会で表彰を受けたハワードさんとGreat Lakes。 




懐かしい機体がちらほら見えます。




改装前の空港事務所で、日本から参加した宮崎さんと。




20人+がSportsman Categoryに参加して、2位から4位を日本人が占めました。私は総合で3位でした。


・・・思い出はこのくらいにして、時間を再び2017年に戻します。




私の到着とほぼ同じ時間に、私のコーチである鐘尾みや子さんが到着しました。競技会前の練習飛行で、クリティークをお願いします。よろしくお願いします。




ホテルに到着しました。




雄大な景色。




全ての建物や部屋は外側に独自の塗装をしていて、西部の町を表現しています。見て回るだけでも面白いです。




1階は牢屋。2階は保安官事務所です。 




お尋ね者は生死を問わず。賞金は$10,000だそうです。




こんな乗り物で旅をしていたとは。昔の人々の苦労は想像をはるかに超えます。 




練習期間中は4機の飛行機が忙しく飛んでいました。 




鐘尾さんには、クリティークにお手伝いに、いろいろとお世話になりました。Pitts S-2S、明日もまた一緒に飛びましょう!

2017 Borrego Hammerhead Round Up 2へ続く

2017年4月14日金曜日

Pitts S-2S 試験飛行終了


Blogの更新が遅れています。Pitts S-2Sは無事に試験飛行を終え、何回かの練習飛行の後、先週末に行われた今年初の曲技飛行競技会にも参加できました。目標を達成できて嬉しいです。




水平尾翼周りは今回の改修作業の主な部分でした。試験飛行の後も問題は見られません。




尾翼にダイヤモンドや白線などを仕上げる時間がありませんでした。少し寂しい尾翼部分です。




寒い冬の作業中でも、子供たちの写真と手紙からたくさんの元気をもらいました。ありがとう!




今日も試験飛行に出発です。






連続スナップロール。急降下試験は最大で250MPHまで行いました。フラッターもなく穏やかです。




高迎角飛行試験。計算通り、素晴らしい性能です。




迎角は45度くらいでしょうか?この領域でも、難なく水平飛行が継続できます。 




・・・この迎角になると、スモークが上側主翼の上部にまで回り込みます。ゴホゴホ。




最高です!

クイズです。通常、低速、高迎角、高出力の飛行はLeft Turning Tendencyが大きく、打ち消すために右ラダーが必要ですが、上の写真4枚ではラダーは中立、または左側を向いています。なぜでしょう?




<動画> High Alpha Challenge

Harrier Flight(高迎角を維持した飛行)を難なく行え、またその状態からLoop(宙返り)もできるということは、Micro Vertical Sもできるのではないでしょうか?





今回の尾翼周辺の変更に伴って、特性は少し変わりました。着陸滑走中の方向維持は易しくなり、またラダーのサーボタブもよく機能し、軽快に操作できるようになりました。高迎角の飛行ができるようになった反面、Pitch方向の静安定は中立に近くなり、着陸での接地や水平飛行での高度維持に難があるようです。それでも、得られた曲技飛行性能は素晴らしいの一言で、また少しずつ時間をかけて仕上げて行こうと思います。