2013年4月30日火曜日

今日は久しぶりにPittsの飛行へ



久しぶりにPittsの曲技飛行に訪れたJohnさん。
最近はヘリコプター(R-44)の飛行を楽しんでいたそうです。
一緒に飛行するのも何年ぶりですね。



まずは左にAileron Rollを。



そしてLoop。
よい飛行でした。



一通りの曲技飛行の後、Livermore空港へ戻って離着陸の練習です。

 
上の写真は、滑走路25RのBase Legから。
 
CessnaやPiperなどの小型飛行機では、この長さ5,200ftの滑走路でも着陸できないほどの高さですが、一般的に滑空性能の低い曲技飛行機、特にPitts Specialでは低くてもこの見え方であるべきです。
無風状態で、ここから滑走路に旋回すれば問題なくたどり着けるとしても、向かい風が強かったり、Base-Finalを通常通りに飛行すると、滑走路手前に接地することになります。
 
Pittsの滑空性能を理解し、滑空範囲内に着陸可能な場所を確保することも訓練の目標の一つです。
いずれ、「Pitts Specialの着陸について」と題して、私の思うところを書いてみたいと思います。

2013年4月28日日曜日

6月はNorthern California Aerobatic Contestへ

Paso Robles空港で毎年6月に行われていた曲技飛行競技会は、飛行許可を受けることができず、一昨年を最後に幕を閉じました。
私が2004年に初めて参加した競技会もPaso Roblesでしたから、この競技会の終了はとても残念です。



幸運にも、Paso Roblesの北東約50kmのNew Coalinga空港に、新たなAerobatic Boxを設けることができました。
Coalinga市も競技会の誘致に友好的なことも嬉しいことです。
今後も長く競技会が行われればと思います。

そして、先日IACのHPに、New Coalingaの競技会の予定が掲載されました。

http://www.usnationalaerobatics.org/iacdb/ContestDetail.asp?hScheduledContestID=365

Northern California Aerobatic Contest
場所: CA州Coalinga市、New Coalinga空港(C80)
練習/選手登録: 2013年6月6日 木曜日
競技1日目: 2013年6月7日 金曜日
競技2日目: 2013年6月8日 土曜日

Westwind Flying ClubのPitts S-2Bの参加者はすでに一杯になってしまいましたが、他の飛行学校にはまだ参加の余裕があるかもしれません。
どうぞ連絡ください。


食後に暇だったので、Coalingaの地名の由来を調べてみました。

1888年、ここに鉄道の石炭補給の駅が設けられ、「Coaling A」と名付けられたそうです。
その名前が「Coaling A」から次第に「Coalinga」に変わったということでした。
私はスペイン語が由来かと思っていました。

Coalinga, California (Wikipediaより)
http://en.wikipedia.org/wiki/Coalinga,_California

2013年4月26日金曜日

IAC Judge List



IAC HPに掲載されている、IAC Approved Judge List(公認審判)が更新されました。

http://www.usnationalaerobatics.org/IACDB/JudgeList/IACjudgeList.pdf

鐘尾 みや子
白鳥 洋平

2人の日本人の名前が掲載されています。
1980年代にも、IACの日本人Judgeがいらしたことがあるようですが、私が知る限り、私に続いて白鳥さんが2人目、鐘尾さんで3人目です。
改めて、おめでとうございます。

対して、私、高木 雄一の名前は削除されてしまいました。
IAC競技規則、2.6.3に書かれているように、Judge資格を保つにはいくつかの方法があります。

IAC公認審判資格の更新方法一覧


1. 1年以内に、少なくとも30の競技飛行の審判を行い、R&C(更新筆記試験)に合格していること。
2. 1年以内に、少なくとも25の競技飛行の審判を行い、そのうち5つがAdvancedかUnlimitedのFree Programであり、R&Cに合格していること。
3. Advanced Judge School、またはJudges Recurrency Seminarを今年度または過去2年以内に受け、R&Cに合格していること。


昨年、私はIACの競技会でSafety Pilotのみの参加で、Judgingを行っておらず、またJudge Schoolにも出席しなかったため、上の要求を何一つ満たしていません。
こうして見直すと、Judge資格を維持するのは地道に活動する必要があるのですね。
また来年、Judge Schoolを受講して、Judging活動を再開します。

昨年の第3回全日本曲技飛行競技会では、鐘尾さんにChief Judge(主審)をお願いしました。
今年度は、新たに白鳥さんにChief Judgeをお願いすることになっています。
私は昨年に続いて、Safety Pilotとなるようです。

こうして、競技会を支えるJudge Teamも層を厚いものにしていきたいと思います。

2013年4月18日木曜日

次回、New Coalinga


Livermoreまでの帰り道。
5号線の横で一休み。



お腹が空いたので、サッポロ一番(アメリカ仕様)を作ります。



とてもおいしいです。


 
途中で5号線を降りて、New Coalinga空港の様子を見にきました。
 
 
移転前の空港はCoalinga空港、ここはNew Coalinga空港と呼ばれるはずですが。
なぜか、看板の表記は異なるようです。
 
ここNew Coalinga空港で、6月6日(木)から6月8日(土)にかけて、IAC曲技飛行競技会が開催されます。
New Coalingには、鐘尾さんと白鳥さん、そして全日本曲技飛行競技会にも参加されている芦田さん(ご本人の掲載承諾済み)も加わり、3人でWestwind Flying ClubのPitts S-2Bを共同使用する計画です。
応援よろしくお願いします。

私はPitts S-2SでUnlimitd Categoryへ参加。
・・・だといいのですが。
練習飛行をがんばります。

2013年4月15日月曜日

2013 Borrego Hammerhead Roundup 2

4月13日 競技2日目


今回の春の競技会は参加者は比較的少なく、23人の競技者が集まりました。
うち日本人は3人。
日本のUnusual Attitudeな皆さん、次回いかがでしょうか。



Advanced Categoryで用いられるUnknown Sequenceです。
Figure 1のHorizontal Eightは、Pitts S-2BのNegative側のG limit(-3G)では厳しそうです。



3回のSportsman Categoryの飛行を終えた鐘尾さん。
細かな失敗もありましたが、飛行を重ねるにつれ、確実に向上が見られました。
白鳥さんも初めてのIntermediateの飛行を精一杯がんばりました。



Howardさんは性能的に不利な、4気筒Engine(230HP)のLaserで、
Unlimited Categoryに参戦しました。とても素晴らしい飛行でした。



Advanced CategoryのUnknownの飛行を終えて。
+5G/-3G以内に収めるように努力しましたが、Negative側で最大Gを少し超えてしまいました。
これからOver G Inspectionを行います。



さよならBorrego。
競技会の終了後、Redlands空港へ戻ります。



緊張もありましたが、楽しく、夢のような10日間でした。
Pitts S-2B、がんばって飛んでくれてありがとう。
この飛行機がAdvanced Categoryを十分に戦える性能があることも判りました。
今回の私の成績は、1回目(Known)と2回目(Free)の飛行は冴えませんでしたが、3回目のUnknownで大きな失敗を避けることができ、少し順位を上げることができました。





3回目の飛行(Unknown)で2位に入りました。

私は総合では5位でしたが、表彰式では、3回ある飛行のそれぞれの順位でも表彰されます。
私が表彰されるのは、ここBorregoで行われた、2005年4月のBorrego MiniFest(当時)のSportsman Categoryの3位以来です。
とても嬉しいです。
次回、Apple Valley空港の競技会(5月2日-4日)の参加はまだ未定ですが、New Coalinga空港の競技会(6月6日-8日)はぜひ参加したいと思います。
またお会いしましょう。

2013年4月13日土曜日

2013 Borrego Hammerhead Roundup 1

4月12日 競技1日目


朝のBriefingも終わり、飛行機の準備も整いました。
飛行前の最後の練習をする鐘尾さんと、それを見守る白鳥さん。



5G Aviationより、新型8KCAB Super Decathlonが参戦です。
旧型の180HPのEngineから210HPに変更し、MTV-9 Propellerが取り付けられています。
Wing Spanの短縮など、大きく変更が加えられているそうです。



朝8時30分、Sportsman Categoryが開始しました。
高度3,000ft AGL、Holding Areaで開始まで旋回する鐘尾さん。



Holding Areaから北西方向にAerobatic Box(競技空域)を見る。
左がBorrego Valley空港、その北に隣接するようにBoxがあります。



引き続き、Intermediate Categoryに参加の白鳥さん。
時間は10時を過ぎて、真夏のように暑くなってきました。



白鳥さん、予定高度まで上昇中。
がんばってください!
Starting Line横のJudge Line。
Judge Lineが目の前にある競技会というのは珍しいです。
競技の進行が順調で、理想的な環境です。
気温33度C。
「Next!!」 競技は続きます。


2013年4月11日木曜日

Team Westwind Flying Club

4月10日。
Redlandsでの練習を終了し、競技会の行われるBorrego Valley空港に向かいました。
現地では実際に競技で用いられるAerobatic Box(地上に表示されている競技空域)を使って練習ができます。


山の向こうから朝日が昇りました。
機体を点検して出発です。


 
Borrego Valley空港に到着しました。
車で移動すると2時間半くらいかかりますが、飛行機だと40分くらいでした。



曲技飛行競技の上達には地上からの意見が必要です。



右に白鳥さん、中央に鐘尾さん。
Team Westwind Flying Clubを結成しました。

4月11日、鐘尾さんはIACのRegional Judge(IAC地方競技会向けの審判資格)の試験に合格しました。
おめでとうございます。

明日は競技会1日目です。
楽しみです。

2013年4月8日月曜日

Break-in Flightから練習飛行へ

Break-in Flight(慣らし運転)を約5時間終えて、Engine Oilの温度も消費量も安定してきました。
それぞれのCylinder WallとPiston Ringsが馴染んだということでしょう。
もう大丈夫です。


Redlands空港の滑走路26は下り坂です。
着陸後も速度が落ちず、延々と走り続ける飛行機が気になります。
他の単発機は滑走路26を主に使うようですが、
無風ならば滑走路08の方が安全のようでした。 



Break-inも終盤は少し足を伸ばして飛行しました。
Banningの谷(通称Banning Pass)ではたくさんの風車が出迎えてくれます。
まるで宮崎駿の映画のようです。



そして着陸。
後席は曲技仲間の白鳥さん(ご本人に掲載の承諾済み)。
今回のBorregoの曲技飛行競技会に参加の一人です。



同じく、Borregoの競技会に参加する鐘尾さん(ご本人に掲載の承諾済み)。
これから練習飛行に上がります。



Horizontal Eight!
地上でも練習は続きます。

2013年4月4日木曜日

春風にのって

Redlandsに到着しました。
途中ではLA名物の渋滞に巻き込まれましたが、ほぼ予定通りの時間に到着です。
普段、歩きor自転車の私にとって、渋滞は疲れます。


渋滞中。私の車は冷房がありません。
渋滞になるととても暑いです。



Redlands空港上空4,600ft MSL

Engineの整備をした後ですので、曲技飛行訓練の前に、Break-in(慣らし運転)を行います。
Redlands上空3,000ft AGL。
75%程度の負荷をかけて、1時間ほど飛行します。



離陸後、Oil Temperature Gauge(右下計器の下側)は190度Fを示していました。
その後、徐々に上がり、30分後には最高208度Fまで上がりました。
この温度が下がり、Engine Oilの消費が減れば、Break-inは完了です。



一日が終わり、爽やかな風が通り過ぎます。

今日は2時間のBreak-inの飛行を終えることができました。
昨年12月に開校したJapan Aerobatic Academy in RedlandsのPitts S-2Bの仕上がりは上々です。
訓練に、見学に、どうぞお立ち寄りください。

2013年4月1日月曜日

Borrego Hammerhead Roundup

以前にもこのBlogでお知らせしましたが、4月11日から13日まで、CA州Borrego SpringsのBorrego Valley空港で、IAC Chapter 36主催の地方曲技飛行競技会が開催されます。
 
 
Borrego Hammerhead Roundup
練習/選手登録: 2013年4月11日 木曜日
競技1日目: 2013年4月12日 金曜日
競技2日目: 2013年4月13日 土曜日
予備日: 2013年4月14日 日曜日
場所: CA州Borrego Springs市、Borrego Valley空港(L08)
Website: www.iac36.org

現在のところ、私を含め3人の日本人競技者がRedlandsのPitts S-2Bで出場する予定です。
私の競技会参加は2010年9月以来。
どんな結果になることでしょう。

私は3日から、競技に使用するPitts S-2Bの整備と訓練のお手伝いにRedlandsへ向かいます。
14日に帰るまで、少し連絡が遅くなることも考えられますが、どうぞご容赦ください。
それでは、現地でお会いしましょう。