2018年3月17日土曜日

REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour クラウドファンディングサイトのご紹介

<追加情報>
2018327日午後12時 大変長らくお待たせしてご迷惑をおかけしました。本日クラウドファンディングページの発表にたどり着くことができました。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いします。
REDFOX Airshows代表 高木雄一



写真: John King様



最初の告知から時間が経ってしまい申し訳ありません。昨日担当者と、「REDFOX Airshows - 2018 Japan Tour」のプロジェクトの発表の最終打ち合わせを行いました。

プロジェクトページは、クラウドファンディングを行う「READYFOR株式会社」(website: https://readyfor.jp/)のご協力をいただいて行います。発表は3月19日月曜日の午後12時に行い、支援金の募集を始めます。

プロジェクトページは以下のサイトです。




大空に夢を描こう! 日本の空にプロのエアショーを!



プロジェクトの内容は、現在参加が決定している日本航空学園能登キャンパス航空祭でのパフォーマンスフライトです。



参加イベント: 日本航空学園能登キャンパス 航空祭
期日: 2018年10月6日(土)、10月7日(日)
場所: 石川県輪島市 能登空港内 日本航空学園能登キャンパス
内容: エアロバティック・パフォーマンスフライト 各1日1回




写真: maruda様 (H.N.)



希望支援金総額は423万円と設定しました。これには、機体輸送費、燃料費を含めた機体使用料、旅費などの実費合計3,456,989円と、支援金支払手数料の777,442円が含まれます。

なお、私を含め、サポート要員は無報酬で行います。さらに、日本航空学園様の多大なご協力で、受け入れ先となる日本航空学園能登キャンパスの駐機保管料などを免除していただくこともできました。この場を借りまして、お礼を申し上げます。




写真: 平野千加子様



日本での活動期間は10月から11月末日までです。当プロジェクトの支援金が目標に達しましたら、「ネクストゴール」として次のイベントへの参加に必要な資金を募集し、期間中に可能な限りの飛行を行います。

試算したところによると、翌週(10月13日と14日)に行われる予定の日本航空学園山梨キャンパスの航空祭に参加する場合、必要経費は352,811円となりました。まずは当初のプロジェクトを達成することが先になりますが、現在の試算では約35万円の費用で参加できる模様です。




写真: John Krzesinki様



私としても、クラウドファンディングは初めてのことで、支援金がどれほど集まるのかは想像もできません。皆さまのご協力をいただけるよう、今後広報活動を積極的に行っていきます。


<Note>
1. 支援金総額が目標額に到達しなかった場合は、当プロジェクトは不成立となり、皆さまからいただいた支援金は全額が返却されます。
また、当プロジェクトはキャンセルとなりますことをご了承ください。

2. 支援金総額が目標額を達成した場合は、当プロジェクトは成立です。
計画を遂行し、次のイベントへの参加計画を立てていきます。

3. 支援金総額が目標額を超えた場合や残金は次のプロジェクトに使用します。

4. プロジェクト終了後の残金は、当社「Redfox Aero Research, LLC」負担分に充当させていただきます。

5. 支援金の使用用途は随時報告いたします。




写真: John King様


皆さまに再びお会いすることを心より楽しみにしております。

2018年3月1日木曜日

2017 / 2018 Pitts S-2S 整備作業


引き続き、上側主翼の羽布の作業です。写真は1月初頭のときのものですが。各部分で寸足らずにならないように気を付け、まずは上面に羽布を置きます。





仮止めができたら、主翼を裏返して、接着していきます。





再び裏返して、規定の温度でアイロンをかけて、羽布を収縮させます。





今日は雨が降りました。昨年はたくさんの雨が降って水不足が解消しましたが、今年は雨の日が少なく、夏が心配です。雨雲、また来てください。





主翼の下面の羽布を貼ります。なぜ上面を先に貼り、次に下面を貼るのかと言いますと、そうすることで羽布の継ぎ目が目立たなくなるからです。写真は主翼の上面が上になった状態ですが、脚立にでも登らない限り、上側主翼の上面は目にすることがほとんどありません。反対に、下側主翼の羽布の場合は、下面をまず貼り、次に上面を貼ることで、継ぎ目が目立たなくなります。





主翼中央部分のボックスセクションはネジ止めです。以前はネジの頭部が目立っていましたが、今回はカウンターシンクのネジで可能な限り平滑にします。





お土産のお菓子を食べながら、縫い付けのおさらいをします。おいしい。





翼厚があるので、意外に縫い付けに時間がかかります。





内部構造を避けて縫い付けます。場所にもよりますが、8時間行って、8-9列の縫い付けができました。同僚は1日で端まで終えるそうです。すごい!





縫い付けが終わりました。乾杯!





続いてテープを貼って、縫い付け部や羽布の継ぎ目を覆います。テープの素材は羽布と同じですが、熱をかけて収縮させたものと、させていないものがあります。場所によって2 inchesと3 inchesの2種類の幅のものを使い分けます。





まず接着剤を主翼側に塗り、そしてテープを貼っていきます。縦と横、どの組み合わせで行うと互いを保護できるか、また美しく仕上がるか、計画を立てて行います。





曲面はそれほど急ではありませんが、難易度の高い部分です。ここには熱処理されていないテープを用い、時間をかけて仕上げます。





きれいにできました。





丸いインスペクションホール部は意外にも大変でした。何か解決策があるといいのですが。





接着剤を薄めて、全体を塗っていきます。 





塗装工程の第1段階。プライマー(下塗り)を塗ります。





塗装は私にはまだ未知の世界です。塗った後にサンディングをかけて平滑にしますから、プライマーはあまり神経質になる必要はありません。いい練習の機会です。





いつも表面がオレンジ―ピール(オレンジの皮状)になっていましたが、使用するHVLPの塗装システムに合わせ、規定よりも薄めて行いました。結果はご覧のとおりです。1週間放置して乾燥させ、翌週反対側をスプレーします。





2月。本来なら暖かくなる時期ですが、朝は氷点下、冬に逆戻りです。さらに1週間乾燥させ、暖かいところで表面を乾燥させながらのサンディング作業です。





一面終えるのに1日かかりました。縫い目などの凸部にやすりが当たると、羽布は簡単に穴が開いてしまいます。焦らず慎重に行います。





作業ばかりでは家計が大変ですから、月に5日程度、教官業務も行います。今日は天気が不安定です。あの雨雲が通り過ぎたら出発です。





アリゾナからお越しのブラッドさんと訓練をご一緒しました。将来は単座のPitts Specialを手に入れて、曲技飛行競技に参加、いずれはRed Bull Air Raceに出場したいと夢を語っていました。応援しております!