2015年8月30日日曜日

Zbraslaviceの日々 1



第18回WGAC〈World Glider Aerobatic Championships)と第6回WAGAC(World Advanced Glider Aerobatic Championships)が、8月5日から15日までチェコ共和国のズブラスラビスで行われました。今回の私は、FAIの国際曲技飛行審判である鐘尾みや子さんの助けをお借りして、初めての国際選手権の審判として参加しました。

選手権HP: 18th FAI WGAC & 6th FAI WAGAC http://www.wgac2015.cz/




チェコの首都、プラハから車で約1時間半。Zbraslaviceは人口1300人程度の小さな村でした。村の外れに飛行機や滑空機などのスカイスポーツが行われる、ズブラスラビス飛行場があります。




到着してすぐにJudgeとAssistant Judge、そして数人の競技者が参加して、Judge Schoolが行われました。同じ0点の扱いも、Hard Zero、Perception Zero、Numerical Zeroと3種類あり、再確認を行います。それでも、判定中も何度も悩まされました。




パイロットブリーフィング




簡素な開会式。並べられた国旗の前に並ぶのかと思いましたが、ただ置かれていただけでした。




日本から参加の酒井 隆 選手。Judge Lineから応援しております。




朝の最初の一仕事は格納庫からの機体の搬出です。多くの機体を格納庫内に隙間なく格納する技術は驚きです。




曳航機のMaule。Lycoming 6 Cylinder Engineはよい上昇性能を見せます。




チェコ製の曳航機、Zlin Z37。この絵に誘われてくるのか、どこも蜂が多く、刺される人が多くいました。




暖機運転も終了したようです。




管制塔?




広告がとても賑やかです。さすがは世界選手権。




MIG・・・何でしょう?




Judge Lineは2箇所。午前中はこちら飛行場の北東側から行います。白いテントがStarting Lineです。




昼食を取って、午後は反対の南西側から。夏らしい雲が嬉しいです。




15分後。さらにこの後、ヒョウまで降る雷雨になりました。




大雨のため飛行は取りやめになり、帰りにZbraslaviceを散策します。小さな駅がありました。




駅前にはホテルと小さな店があるだけで、駅もこの程度です。




小さいですが、きれいな待合室。チェコの人々はとても几帳面です。 




路線図。・・・どこにいるのだろう?




2両編成のディーゼルカーがやってきました。3人ほど降りて、ある人は線路を歩いて帰って行きました。のどかです。




観光もしてみたいものですが、なかなかそうも行きません。明日もまた朝8時に集合です。お休みなさい。

2015年8月7日金曜日

踊らされる人々




OshkoshからSeattleへのFerry Flightは無事に終了です。MT(モンタナ)州経由の標高の高い地域の飛行となりました。途中の空港の標高は約5,500ft、気温33度C、計算すると密度高度はおよそ7,800ftです。APP Speedは120MPH、実際のTAS(真対気速度)はいくつになるのでしょうか。着座位置の低い飛行機ということもあり、体感速度はかなり高いはずですが、あまり感じなかったということは、疲れよりも熱中症を疑うべきだったのかもしれません。




暑い、寒い、眠い、乱気流、空腹・・・。同僚はまだ飛びたい様子でしたが、今日はここまでにしませんか?




目的地のSeattle、Boeing Field空港まであと約15分。



最近、日本が騒がしいです。

戦争になる!
徴兵制になる!



日本が必要なことを必要なときに行える国になるための改革ですが、話が飛躍しすぎてはいませんか?耳を傾けると、何か聞こえてきます。



21世紀のこの時代、他国が侵略してくることなど有り得ない!

→ これを主張する方は歴史を見て何を学んでいるのでしょうか。そして、世界で何が起こっているのか、本当にご存知なのでしょうか?



戦争をしない国で過ごしたい!

→ それは誰もが同じ思いです。その戦争を避けるため、必要時には防御を積極的に行えるようにするための改革です。でも、あなたの本音は「対岸の火事はこちらには来ない。眺めるだけで暮らしたい。」ですね?



侵略するくらいなら、侵略される方がいい。

→ 国が侵略されたら、今のあなた方の生活も崩壊し、愛する家族も傷つきます。そもそも、なぜ日本が侵略することが前提なのでしょう?



非暴力の抵抗を行う。相手も人間であり、言えば判る。

→ ・・・ああ、今日も空が青いですね。



「国を奪うのに武力は不要。50-100年単位で少しずつ、内部から侵略できる。」などと言われます。第二次世界大戦で敗北し、戦勝国は日本から武力を奪い、心理面からも闘争心や反抗心を奪いました。戦後、左翼的な思想を持った方々が、教育者としてどのようなことを行ったかは、私などが今さら言うまでもないことでしょう。

日本国民から攻撃性を奪うことに関して、周囲の他の国々の作戦は大きな成功を収めたと思います。報道は、上に述べたような人々の意見を、国民の大多数の声であるように伝え、耳にした人々は「不戦」というマジックワードに釣られ、さらに拡大していく。

私は戦争という行為を推奨しているのではありません。ただ、「生きる」という原始的な本能と、正しく判断する能力、そして大切な人々や財産を守れる力は失わないようにしたいと思います。



ところで、日本が徴兵制になるとして、私のように体力も技術もない素人が、無理に戦場に集められてどのような効果があるのか、自身に課題を与えて試してみました。



Stress Test 06

今回自身に与えたタスクは、制限時間10秒、10発の弾倉を装填して、黒い標的に2発ずつ、下に置いた箱に1発ずつ撃つ、でした。結果は、最後の3発は7m先の標的にかすりもしません。論点のすり替えが得意な方々、どう思いますか?




9x19mm、276発

余談です。使用した弾薬は9x19mm Parabellum、1902年にドイツ人のGeorg Luger氏が設計した拳銃弾です。現在では威力不足という意見が聞かれますが、100年以上経過した現在でも世界的に広く使用されている弾薬の一つです。短く略して9x19mm Para、または設計者の名を取って9x19mm Lugerなどと呼ばれます。この「Parabellum」という言葉は、「平和を望むなら、戦いの備えをせよ」をラテン語に変えて作った言葉だそうです。なるほど、肝に銘じます。