2013年7月6日土曜日

Smoke Oil Tank Project 1


Smoke Oil Tankの試作品(紙製)


AileronのFabric作業と平行して、Smoke Oil(発煙用オイル)Tankの作成も行います。
このPitts S-2Sは、上側主翼内部の5 Gallon Tankを、Smoke Oil Tankとして使用するようになっています。
しかし、上側主翼内にSmoke Oilを入れて曲技飛行を行うと、負担が大きく、漏れが発生する原因になります。
そんな不安を解消するために、胴体内部にSmoke Oil Tankを増設します。



ここには欲しい機械や工具が全て揃っています。
このShearもその一つ。金属板を瞬時に直線で切断できます。
 


0.050inch厚の5052-H32の板を整形します。



NPTの溶接部品や、燃料系統に使用する部品が到着。



必要な工具がないこともあります。
時間がかかりますが、手作業で行います。



形になりました。



こちらは、Smoke Oil Tank取り付け部品です。
溶接にお願いして、私はFabric作業を続けます。

2013年7月5日金曜日

Aileron Fabric Work 2

前回のAileron Fabric Work 1の続き



アイロンで、Fabric表面を最終的に350度Fまで熱して張りを与えた後、Poly-Brushで最初の塗装を行います。
Poly-Brushは、Fabric表面を覆って、密封する役割があります。



Poly-Brushには乳白色の製品もありますが、
今回はピンク(というよりもオレンジ色?)に着色されたものを使います。
以前に使った乳白色は、塗ったところが判り辛く、進行で悩みました。



ムラになったところはアイロンで修正できます。



角のムラも整形しつつ修正。



Poly-Brushが乾いたら、AileronのRib部分を縫い合わせます。
まずは、1 inch毎に糸を通す穴を開けます。



糸がFabricを切らないよう、Reinforce Tapeを貼って、表面を補強します。



縫い合わせには、このような先が曲がった針を使います。
以前の作業はもう2年前。説明を読みながら、思い出しながら行います。



最初の縫いつけ。
Aileronの上下を糸で通して、対称的に、美しく仕上げます。



針の先が曲がっているのはこのような使い方をするためです。
一箇所ずつ結ぶこともできますが、
このように、1本の糸で進めていくことが一般的です。



最後の結び目。
結んだ後は、結び目を穴から入れて、Aileron内部に隠します。



下側から見ても、同じような形になるように仕上げます。

2013年7月4日木曜日

陽炎に揺れる地平線


南CA、Coronaにある、Aircraft Spruceに材料の調達に行ってきました。
Livermoreからでは通販となっていましたが、ここKing Cityは南CAに若干近くなって、片道300Miles(約480km)、60MPHで走るとおよそ5時間です。
今回のように、塗料や溶剤など、HAZMAT(危険物)扱いとなって、送料が嵩むときに助かります。


夕暮れのSalinas Valley
(Coalinga - King City間)


この2週間、西海岸は最高気温を記録し続けていて、この日も40度Cを超える暑さでした。
予報では、Aileronの塗装に入る来週には、暑さも一段落するそうです。
苦労がありましたが、新たに材料が手に入り、さらに作業が進められます。

2013年7月3日水曜日

Aileron Fabric Work 1


Delano空港の曲技飛行競技会まであと2ヶ月。
Fabric(羽布)の弛みが気になっていたAileron4枚のFabric張替え作業を行います。
アイロンを当てて、張りを与えるなどして対処していましたが、一時しのぎでしかないようです。
面倒ですが、この中休みに終えてしまいます。



Fabricを切って剥がします。
表面や内部の状態はよいのですが。



左主翼上側のFabricを剥がし終えました。



丁寧に切って、記念に取っておこう。



Fabricの残りもきれいに取り、内部の点検を行います。



Fabricを被せ、大きさに合わせて切ります。
幅一杯に節約すれば、Aileron2枚分が取れるようです。
 
 
 
なるべく弛みがないように覆います。
 
 
 
 上下に覆って接着。
 
 
 
 Training Edge(後縁)側で、規定通りに1 inchの幅を保って上下を接着します。
 
 
 
曲面部は熱を加え、整形して貼って行きます。 
  
 
 
 側面部は余り木地を使います。
凹凸面を処理する人もいるようですが、過度な工程は省きます。
 
 
 
 熱を加えると、木地が縮んで張りが加わります。
荒が見えますが、この程度なら、塗装で隠れてしまいます。
 
 
 
 
 ここ数日の暑さもあって、休み休みの作業でした。
Aileron4枚に10時間。
続いて、表面に初期塗装や、縫いつけ、テーピングに移ります。
 
その前に、作業に必要な部品を買いに行かなくてはなりません。
暑さが気になりますが、運転がんばります。

2013年6月29日土曜日

Pitts S-2B 更新情報



CA州Redlands空港の、Japan Aerobatic Schoolに所属するPitts S-2Bに、新たにRudder Pedal Extensionが取り付けられました。



Rudder Pedal Extension取り付け後。
5-6cmほど後に移動しました。


Pitts Special全般に共通することですが、身長が180-190cmほどの人を対象に設計されているため、特に固定式のRudder Pedal(方向舵ペダル)で苦労する人はアメリカにも多くいます。
これを解決する部品が、ペダルに取り付けるRudder Pedal Extensionです。
工夫次第では、身長150cmくらいの方でも飛行が可能かと思われます。



ご満悦の芦田校長。


Pitts Specialの飛行を諦めていた方も、この飛行機なら夢が叶います。
訓練のご希望は、Japan Aerobatic Schoolまでどうぞ。




現地の飛行教官、白鳥 洋平氏がご一緒します。
お気軽にどうぞ。

2013年6月28日金曜日

Hotel King City




King Cityへの引越しが終わりました。

新しい部屋は2 Bedroom(キッチンとリビングに加えて、寝室が2つの意)です。
寝室の1つはReloading(弾薬製造)の部屋になっていますが、油の匂いが大丈夫な方なら泊まっていただけます。(危険物は隔離済み)

お近くにお越しの際は、Hotel King Cityとしてどうぞ。



9 x 19mm Parabellum 124 Grain FMJ
運搬後の状況確認。


この町には、インスタントラーメンや豆腐などを除いて、日本食はほとんど手に入らないようです。
必要になったら、SalinasやSan Joseに買出しに行けば何とかなることでしょう。
中華料理店が1件あることも安心。
少なくとも2-3年はこの町で生活ができそうです。



City Cafe (中華料理店)にて。
1人前ですが、量は2人分くらい。味は満足です。


私の性格ですから、何年後のことまではまだ判りません。
またその時の風に任せるとします。



Prop's Hangar



Pitts S-2Sの外板を外して、修理や改良など作業を行います。
7月中の完了が目標です。がんばろう。

2013年6月21日金曜日

2013 Northern California Aerobatic Contest


6月6日から8日まで、CA州CoalingaのNew Coalinga空港(C80)で行われた、Northern California Aerobatic Contestに参加してきました。2年前までは、Paso Robles空港で毎年6月に行われていましたが、今年からはここNew Coalinga空港に舞台を移し、今回は初めての競技会です。今回の参加者は、日本からは芦田さんと鐘尾さん、Redlandsからは白鳥さん、そして私の4人です。(本人からの掲載の承認済)


Intermediate Category参加者の白鳥さん(左)と芦田さん(右)


空港は閑散としているものの、Runway(滑走路)もTaxiway(誘導路)も状況はしっかりしています。燃料補給施設と、小さいながらも休憩室を備えた建物もあり、競技会を行うには十分です。嬉しいのはCoalinga市が競技会の誘致に積極的ということでしょう。地元の協力は何よりも助かります。


気温は35度Cを超え、さらに上昇中。


これまで、日本からの競技者の多くはSportsman Categoryの参戦に留まっていました。アメリカに在住する人でも、SportsmanのSequenceを飛行する技量を維持するには、少なくとも2週間に1回の練習飛行が必要です。数ヶ月飛行せず、資金を貯め、競技会前に集中して練習するというのも一つの手ではありますが、衰えてしまった技量を直前に回復させるのもまた難しいものです。日本からの競技者もこれに似た状況で、数ヶ月ぶり、場合によっては1-2年ぶりという飛行で、数日間のうちに参加が可能な状態にまで仕上げることになります。


Sportsman Categoryに参加の鐘尾さん。


Sportsmanから一つ上がってIntermediateとなると、さらに高い努力が必要です。Snap Rollや、Inverted(背面飛行系)、Vertical Rollが加わったHammerheadやHumpty、Square Loopなど、多くの新たなFigureが加わります。全てのFigureを精度も考慮して行うとなると、とても2週間に1回の練習飛行では技量を維持できません。私の場合を思い返せば、Snap RollやVertical Rollを克服するのに冬の3-4ヶ月をかけたものでした。「Snap Rollには500回の練習を」などと言われますが、私も同様です。


鐘尾さん、Sportsman Categoryの飛行を終えて。


SportsmanとPrimaryでは、KnownのSequence一種を3回行えば完了しましたが、IntermediateからはKnown、Free、Unknownの三種類が必要です。Unknownに出題されるFigureや組み合わせまで練習する必要があるとなると、とても競技会前の、数日の練習期間でIntermediateに参加するということは、大変なことだと判ります。今回は、芦田さんが初のIntermediate参加、白鳥さんが4月のBorregoに続き2回目。両人とも練習の機会がほとんどなく、直前での集中訓練での参加です。


白鳥さん、Intermediate Categoryの飛行へ出発。


 鐘尾さんもBorregoに続いて2回目の競技会参加で、Sportsmanで順位を上げることを目指します。過去に出場したWGAC(滑空機曲技飛行世界選手権)とは勝手が違うようですが、ただ曲技飛行をするのではなく、周囲の状況や、位置の調整も注意を払えるようになりました。前回のBorregoから2ヶ月の期間が経っていますが、期待ができます。


最果ての地、CA州Coalinga。
競技会ともならなければ、この美しい朝日を見ることもなかったでしょう。


我々Team Japan Aerobatic Schoolは前日の5日に現地入りし、翌6日も日没まで練習飛行を行いました。全員がBoxで実際に飛行できたことはよかったです。畑の中に設置されたBox Markerは所々位置が不思議な部分もありましたが、自動車が入れないところもいくつかあり、徒歩で機材を運んでの作業は大変だったと思います。現場の状況から、Boundary Judgeを置くことが難しく、今回はOut of Boxの判定と減点はなしとなりました。


Briefingはもうすぐ開始。


競技会の期間中、現地は最高気温が38-40度C、Runway 12-30に対してほぼ90度で15KTS以上の横風が吹くなど、厳しい状況となりました。唯一の救いは、Aerobatic Box内の風が穏やかで、横風の対処をほとんど必要としなかったことです。


Unknownの準備をする芦田さん。
現役の挌闘家の行う練習は迫力です。


そのような厳しい状況でありながら、Team Japanの皆さんは力を十分に発揮することができたと思います。芦田さんは初のIntermediate、初のUnknownも最後まで飛行し、短い練習期間で誰よりもがんばりました。白鳥さんは非常に落ち着いた飛行で、前回よりも順位を上げ、立派な成績を得ることができました。鐘尾さんはご自身が目標としているところに、あと一歩というところにまで迫ることができました。皆さん次回に期待ができます。

Northern California Aerobatic Contestの結果はこちらから。

そして私は・・・、練習飛行中の地上からの助言を頼りに飛行し、Knownでは私の技量では満足の行く結果が得られました。しかし問題は2日目朝に設けられた2回目の飛行です。気温と強風を考慮し早めに終了することは理解していましたが、AdvancedのFreeを取りやめ、代わりにUnknownとするという知らせを聞き逃しました。思い返せば、Contest DirectorのMartinさんが、「No free」、「No free!」と繰り返したのですが、暑さで思考を停止した私の頭はその言葉を理解することは最後までありませんでした。


少しでも日陰を探して、体力を温存しましょう。
体力を消耗したと気づいたときは遅いです。


それがどんな出来であっても、Judgeの持っているSequenceと違う飛行をしてしまっては得点にはならないという、見本になってしまいました。Judgeの皆さんからの情けで、Positioningの点数だけは高く得られましたが、得点は112点。挽回を狙っていただけに残念です。今回の教訓は、Briefingでは寝ていないで、しっかりと話を聞きましょう、です。


競技会翌日。
白鳥さんと、Formation Take offを行って出発しました。
また遊びましょう。


次回、CA州Delano空港の競技会、Happiness is Delanoは、練習日が8月30日、31日と9月1日が競技日です。現在のところ、Team Japan Aerobatic Schoolからは、芦田さんと白鳥さんが参戦予定で、あと1名の方の参加が可能です。まだ日程は決定していませんが、8月下旬から強化合宿を行う予定です。お問い合わせは、Japan Aerobatic Schoolの白鳥 洋平氏までどうぞ。



New Coalinga空港を離陸して、新たな故郷となるKing Cityへ。



ようこそ、King Cityへ。
明日からは引越しです。