AileronのRib部分への縫い付けが終わりました。
滑りやすくするために、糸にはロウが塗ってあります。
Reducerと呼ばれる薄め液で、糸と縫い付け部の油脂分を拭います。
続いてTapingです。
幅2 inchesと3 inchesのTapeを、場所によって使い分けます。
縫い付け部を幅2 inchesのTapeで保護し、Poly-Brushで接着します。
Tapeは一定の幅に切り揃えたFabricです。
均等に、美しく。
角は熱を加えながら処理します。
縫い付け部を覆ったRib上のTape部分を保護するように、横方向にもTapingします。
曲線部分はBias Tapeを使います。
裁縫をされる方なら使ったことがあると思いますが、
Bias TapeはFabricを糸に対して45度の角度で、細く切ったものです。
引っ張ると伸びて、曲面部もきれいに覆えます。
熱を加えてPre-ShrunkさせたFabricを円形に切って・・・
このような穴を開けた部分を保護します。
なければいけないという物でもありませんが、ここはセンスの見せたい所です。
説明書には、この段階ではSandingはしないこととされていますが、
軽くであれば問題はないようです。
毛羽立っているTapingの端を滑らかにできます。
Aleron 4枚が塗装の前段階まで辿りつきました。
開始からここまでおよそ10日間です。Aileronの4枚だけでこの作業量ですから、飛行機全体となると気が遠くなります。しかし、何度も言いますが、作業自体の難易度は高くありません。必要なのは時間と根気です。
このPitts S-2Sは今年で10年目。主翼や胴体のFabricの状況は良好ですが、あと数年の内に張替えは必要でしょう。一度に全てを行うのは大変ですから、上側主翼、下側主翼、胴体・・・などと分けて、毎年少しずつ行うようにしてみたいものです。
隣では、同僚の BenjaminがEdge 540の作業を行っています。
彼は、10月にTX州で行われる、WAC(World Aerobatic Championship: 世界曲技飛行選手権)に出場予定です。来月末のDelanoの競技会には、一緒にUnlimitedに出ようと励ましあっていますが、ここに来て私に新たな予定が入りました。来週から、フィンランドのWGAC/WAGAC(滑空機曲技飛行世界選手権)に、Assistant Judgeとして参加します。塗装の全作業は時間的に無理ですが、Poly-Spray(紫外線から保護するための、金属粉の塗装)までは終えたいところです。明日もがんばります。
1 件のコメント:
フィンランド?
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