2013年7月9日火曜日
人生を棒に振ってみよう
FAAのCFI(Certified Flight Instructor: 教育証明、飛行教官資格)は24ヶ月で更新が必要です。ここKing Cityを管轄する、San JoseのFSDO(FAAの地方事務所)へ更新の面接に行きました。
今回更新手続きを行ってくれるのはPaul Kingさん。実は彼は、私の初めてのTailwheel Airplane(尾輪式飛行機)の教官です。1995年当時、CA州Watsonville空港で、Stick and Rudder Aviationという飛行学校を経営し、Aeronca ChampやPiper J-3 Cubなどで、尾輪式飛行機と基礎曲技飛行の訓練を行っていました。
訓練に使ったのは赤いPiper J-3 Cub。1946年製のClipped Wing(両翼端を切って短くした型)です。電気系統がないため、Hand Prop(プロペラを手回しする)でEngine Startします。Max 85HPの小さな飛行機ですが、風を受けて飛ぶ私は映画の飛行機野郎でした。
憧れのTailwheelでの曲技飛行。当時平行して訓練していた計器飛行訓練を挫けずに終えられたのも、この飛行機での楽しい一時があったからでしょう。
Paulさんと、今の自分の状況や昔話をして、そして小さな新聞記事の話になりました。
私: ところで、学校の記事が新聞に載ったのを覚えている?
Paul: 何だそれは?知らないぞ?
私: 多分、僕が単独飛行をした日の写真だと思うけれど、その写真と学校の宣伝が地元の新聞に載ったんだよ。
日本の家族に聞くと、まだその切抜きはあるそうで、頼んでコピーして送ってもらいました。
写真の私は23歳。北海道千歳の航空整備学校を卒業したものの、希望していた使用事業の航空整備の職はありませんでした。それでは外国があると、操縦や整備資格を取得するために、日本とアメリカを行き来することを繰り返していました。自分はこれからどこへ行くのか、何が待っているのか、当時の日本と同様に、先が全く見えない生活でしたが、不思議と不安はありませんでした。
自分はこうありたいと夢を描き、それに向かって努力さえ続けていけば、人生は次第にその通りになっていく。不思議なことですが、突拍子のないことであっても、人間には人生の道筋を変えられる力があるように思います。もし、あなたに夢があるなら、諦める前に、人生を棒に振る勇気を持って、明日を信じてがんばってみることをお勧めします。
あなたにはどんな夢がありますか?
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1 件のコメント:
CFI Renewalは成功しましたか? 実績が有るので、私と違ってセミナー無しでも驚きませんが、、、 私も年末がRenewal Dateです。
それよりも、あの新聞記事は何ですの? 名前がバッチリと残ってるじゃないですか。 それに学校の紹介も兼ねてるのに、経営者&教官役が忘れてるなんて。
「人生を棒に振る勇気を持って」
この言葉は重たいですね。 確かに今は安定していますが、最近は気力と言うのが激減しています。体にはガタが来だし、勇気を持って行くのが必要なのかなと考え出しています。安定を失うのが恐くて一歩出ませんが、単に勇気が無いのを誤魔化しているだけか。 幸せとは何かって悩みますね。頑張れば、と言う言葉は一部の人間だけですが、引き返せない人生を考えると何が正しいのか分らない、です。
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