8月30日から9月1日まで、CA州Delanoで開催された「Happiness is Delano」に参加してきました。今年3回目の参加となる曲技飛行競技会です。他に参加した日本人競技者は、白鳥さんと、今回競技会初参加となる、「空が好き」さん(H.N.)です。3名でTeam Japanを結成することができました。さて、今回はTeam入賞なるでしょうか?
いつもの面々が揃いました。
Intermediate Categoryに参加の白鳥さん。
飛行前にシークエンスの最終確認です。
Primary Categoryに参加のYak 52。
競技飛行の2-3時間後には、採点されたA用紙と順位が発表されます。
左は初参加の「空が好き」さん(H.N.)。上達が早く驚かされます。
ここしばらくはSafety Pilotの役が多かったため、Judge Lineは久しぶりです。
来年はJudge Schoolを受講し直して、またJudgingも再開したいと思います。
最近はAir Showの飛行が多かったMelissaさん。
愛機Edge 540と共に久しぶりに競技会に参加です。
白鳥さんFreeの飛行へ。
がんばってください。
今年のDelanoは、湿度の高い、蒸し暑い競技会でした。
上空にも雲がたくさん見られました。
競技終了。BoxのMarkerの撤収です。
今回の競技会は、自分としてはとても大きな一歩を踏み出すことができました。曲技飛行競技の最上級である、Unlimited Categoryに初挑戦です。Unlimited Categoryの参加には、High Load Factorに耐えられる、単翼の高出力機が欠かせないと言われてきました。確かに、現在Unlimitedを飛行する競技機は、Extra、Edge 540、Sukhoi、どれもがそのような飛行機です。飛行中のLoad Factorは+/- 6~8Gは優に超え、Vne(超過禁止速度)は速く、すると垂直方向への余裕はさらに高い値は頻繁に見られます。限界値が+6G、-5G程度のPitts Specialでは到底叶わない世界です。
しかし、練習飛行を重ねて気付いたことは、競技飛行の判定基準に合致するように飛行を工夫すれば、Pitts S-2SでもFigureの飛行が可能だということでした。練習飛行中の最大Load Factorは、+5.5G/-4.0G。Vneにもまだ余裕があり、Snap Roll遂行時の速度も低く抑えられ、高度も安全範囲内です。まだ成功率の低いFigureもありますが、準備はできたと言えます。
1日目朝に行われたKnownは、精度は褒められたものではありませんでしたが、苦手だったRollに続くTailslideも成功し、順位は4人中2位になりました。他の競技者が方向を間違えて飛行したことも勝因です。
1日目午後のFreeは、昼休み後の1番目の飛行でしたが、飛行直前に昼食を全て平らげてしまったことが敗因でしょう。午後の眠い中の競技は緊張感が全くなく、3つのHZを取り、順位を4位に落としました。
翌朝のUnknownは、ほどよい緊張感と、十分な準備があって、0点は無く3位。しかし総合では3位のHowardさんに一歩及ばず、4位で終えました。
39th Annual Happiness is Delano
http://www.youtube.com/watch?v=HCDetxOF_Jc
競技会の様子を記録した映像です。0:50~1:13がKnown、43:03~43:43がFreeの飛行の様子です。RollerはRoll Rateが頻繁に変わり、Snap RollはOver Rotate。明らかに減点が多い飛行です。
夜10時。水平尾翼をテーブル代わりにUnknownの準備。
(Delanoではほぼ毎年キャンプです。)
当初、機体への負担を考慮して、Unlimitedの参加は1回限りの試験的なものと考えていましたが、現在のところ機体の負担は見られず、次回も再びUnlimitedに参加する考えでいます。Unlimitedの名前の通り、Aresti Catalogの中から制限なく、様々なFigureを飛行することはこの上なく楽しいものでした。今後、機体の性能以上のFigureが多く見られるようならAdvancedへ戻ることを考慮し、それまではしばらくこのCategoryを楽しんでみようと思います。
Knownの2位と、Unknownの3位のメダルです。
次回は総合でも3位に入りたいものです。
これまでで最高の競技会でした。
Pitts S-2S、思い出と新たな目標をありがとう。
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