0点の判定
競技者が努力して飛行したフィギュアも、減点が嵩んで低い採点となったり、他の理由から0点となってしまうこともあります。以下に0点となる状況をいくつか記述します。
a. 減点の合計が0点となった。
b. ジャッジの持つB用紙またはC用紙に指定されたフィギュアの飛行が見られなかった。
c. ジャッジの持つB用紙またはC用紙に指定されていないフィギュアの飛行が見られた。
d. X軸に平行ではあるが、オフィシャル ウィンドに対し、誤った方向へ飛行した。
e. Y軸の飛行は方向性はありませんが、Y軸から開始してY軸で終了するフィギュアにおいて、Y軸の終了の飛行方向が、ジャッジに向かう飛行か、または離れる飛行かなど、B用紙またはC用紙に表記されたように飛行する必要があります。異なる飛行が見られた場合は0点が与えられます。下の図を参照ください。
ハンマーヘッド、1/4 ロール アップ、1/4 ロール ダウン
図のフィギュアは、Y軸から開始し、Y軸で終了するハンマーヘッドの上下のバーティカル ラインに、1/4 ロールがそれぞれ設けられていますが、1/4 ロールの方向によって、終了する方向が異なる状況が考えられます。この図のフィギュアの場合は、例えば競技者がジャッジに向かう方向にフィギュアを開始した場合、終了はジャッジから離れる方向に行われなければなりません。
e. Y軸から開始してY軸で終了し、かつX軸の飛行を内包するフィギュアでは、B用紙またはC用紙に表記されたように、X軸の部分をオフィシャル ウィンドに対してアップウィンド、またはダウン ウィンドへ飛行する必要があります。異なる飛行が見られた場合は0点が与えられます。(ただし、ファミリー2、ファミリー5、ファミリー6のフィギュアを除きます。)
Y軸で開始し、Y軸で終了するフィギュアの例
図の2つのフィギュアは、どちらもY軸から開始し、Y軸で終了、そして間にX軸に沿った飛行が含まれています。X軸には方向性がありますから、表記された通りの飛行がなくてはいけません。この図の場合、左のフィギュアの45 ダウン ラインはアップウィンドへ、右のフィギュアの45 ダウン ラインはダウンウィンドへ飛行します。
f. 競技ボックスに進入する以前に行われたフィギュアで、その全てが完全にボックス外であった。
例: 競技ボックスに向かう途中、フィギュア1をボックスに進入する前に開始し、かつ進入することなく終了、続くフィギュア2の途中でボックスに進入した場合、フィギュア1はボックス未進入となり0点が与えられます。次のフィギュア2は得点が得られますが、ボックス外の飛行であるため、所定のペナルティが与えられます。ただし、プライマリー カテゴリーでは適用外です。
g. ジャッジ ラインの後方でフィギュアが開始された。
h. デッドライン(安全確保の理由から設けられた境界線)を機体の一部でも超えて飛行したフィギュア。
i. フィギュアの飛行中に機械的な問題が発生して中断したが、原因が競技者の責任であると陪審員によって判定された。
j. フリーの飛行を完了した後に、シークエンス作成の基準に合致していないと陪審員によって判定されたフィギュア。
0 件のコメント:
コメントを投稿