2013年10月12日土曜日

Pilot's View 第4回 全日本曲技飛行競技会 04

21日の午後、少しずつ雲が増えてきて、暑さが和らいできました。そんな中、本日最後の飛行であるAdvanced CategoryのFreeの準備を行います。

ふくしまスカイパークでの事前訓練では、1日に最高で9回の飛行という日もありました。しかし、自身の競技飛行が1日3回というのは、私もこれが初めてです。飛行の度に異なるSequenceを見直して、飛行の作戦を立てて・・・。さすがに、最後に飛行機に乗り込むときには疲れを感じました。

皆さんもお疲れだったでしょうが、飛行の直前まで傘を差して下さった飯島さん、飛行機を押して下さった小山さんと谷川さん、ありがとうございました。



Advanced Free



9月21日 Advanced Free


Ustream Advanced Free (00:22:00~) http://www.ustream.tv/recorded/39043649


Figure 1: 本日3回目となれば、Warm up flightは必要ありません。体力を消耗する前に終わらせてしまいましょう。Judge Lineの直上を飛行して、Y軸からのEntryです。

Figure 2: 次のFigureのPositioningを考えて、Upwind側へ飛行を伸ばしています。しかし、Box内の風はほとんどなく、ここまで伸ばさなくても余裕は十分にあるようでした。

Figure 4: 1 1/2 Positive Snap。機内からの映像は判りやすいかと思いますが、途中で止まりかけたSnap RollをAileronで継続させています。最後の180度をAileronで誤魔化しています。

Figure 5: Vertical Down Lineでの1/2 Negative Snap。Over rotateを恐れて、入力が消極的でした。0点(PZ)となる可能性が十分にありました。

Figure 6: Vertical Up Lineでの3/4 Roll。頂上では速度が50-60MPH以下、Pitts S-2Bではこれが限界かと思われます。しかし、言い訳ができないのがRoll後のOff Headingです。遠くて判定が難しかったことが幸いしたのでしょうが、約45度のUnder Rotateは0点となってもおかしくありません。

Figure 7: Breakを取った後、Rolling Turn。地平線上の目標物を探しているうちに、およそ300ftも高度を下げてしまいました。速度が速過ぎたことも失敗の原因の一つです。

Figure 11: Reversing P Loop。Negative 1/2 Loopと、Positive 1/4 Loopの間の切り返しが難しいところです。FinlandのWGAC/WAGACで学んだことを試してみました。上手く行っているようです。


Positioningは上手くまとまりましたが、中盤の乱れが残念な飛行でした。ここでの失敗を省みて、基本形はそのままに、新たなFreeを作成しました。これならば、Pitts S-2Bであっても、途中のBreakも使うことなく終えることができるでしょう。いずれ、競技会でまた飛行してみたいものです。


最後になりましたが、今年も飛行を撮影していただいたA Teamの皆様、そしてアナウンスをしていただいた桜井様と小幡選手にお礼を申し上げます。

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