2015年11月13日金曜日

Pitts S-2S 整備作業 1



来年の飛行に向けて、Pitts S-2Sの整備作業を続けています。

一年の間、この飛行機の飛行可能な期間と格納庫で作業している期間はほぼ同じ。
「いじってばかりいないで、もっと飛ぶべきだ」などと注意をされますが、飛行性能や信頼性の向上のためにも、改修作業は欠かせません。

目の前の項目を一つ一つこなして行こうと思います。



CylinderのCompression Checkは合格です。昨年と数値は変わらず、元気なままです。




前回の改修作業で作成した計器盤にはとても満足です。後部燃料タンクの容量も増加する計画ですが、これは後回しにして、まずは飛べるように仕上げます。




Horizontal Stabilizer(水平安定板)とElevator(昇降舵)を取り外し、今回の主な作業である、胴体部のFabricの張替え作業を始めます。




勇気を出して、切り取ります。完成してから12年経った飛行機というのに、Fabricを開けるとまだ溶剤の匂いが残っています。強度も張りも十分でまだ使えそうですが、内部の検査や部品交換も必要です。作業続行です。




これでも掃除をしていたのですが、裏側にはごみの堆積とひどい汚れが見られます。やはり、胴体後部の開口部は必要でしょう。アイデアを練るのは楽しいものです。




さて、ここからが大変です。Fabricの接着剤や塗料を取り除きます。5㎝-10㎝単位で、根気よく、時間をかけて進めます。同時に構造部分の検査をします。

早速問題個所が見つかりました。よかったです。




新たなRudder(方向舵)のデザインを考察中。できるだけOriginalの形状を守りながら、Rudder Authorityを向上させたいと思います。多くの方からアイデアをいただきました。助かります。




今日は雨雲が何度も通り過ぎました。山間部の降水量はどうだったでしょうか。早く水不足が解消して欲しいものです。




不思議なことに、日が沈むとお腹が空いてきます。今夜は昨日作ったカレーです。今日はこれで帰ります。

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