2014年4月14日月曜日

硝煙漂う春風




King Cityに引越しをしてそろそろ1年になりますが、日本やヨーロッパに出向いているときを除くと、ほぼ毎日が空港と家の往復だけ。Laser 200は製作途中、Unlimitedの練習飛行もまだ発展途上。しかし、たまには趣味の時間を持ってもいいのではないでしょうか。と、勝手に納得して、今日は久しぶりに遊びに出かけてみます。




草原の中を走る198号線。
青い空、緑の大地。CA州は今の季節がいちばんきれいです。




行き先はCoalingaです。




どうやら目的地はこの油田の中にあるようです。





Silhoutte Range
100 Yardsから550 Yardsまで、いろいろな的が揃っています。



通常、週末の射撃場は人で込み合っているものですが、ここは談笑しているお年寄りが2人いるだけで、射撃にやってきたのは私だけでした。聞くと、月に数回の競技会以外、ほとんどこのような状態だそうです。




距離547 yards(498 m)。
気圧高度867 ft、気温80度F、風向4時半、風速8 MPH・・・




ScopeのElevation(上下角修正)を12.73 MOA*、Windage(横風修正)を右に3.2 MOAに・・・



このスコープは20倍と高倍率なため、気温が上がると陽炎で標的が見辛くなりますが、陽炎の動きで風が読めるという利点もあります。特に、このような丘に囲まれた場所は風向きが頻繁に変わりますから、Windage(横風修正)は0のままにして、目測で射撃した方が対応が早いです。




こちらはPistol Range。
ここも貸切状態です。



これまで自分が通っていた射撃場には必ずRange Masterと呼ばれる係員がいましたが、ここでは自分自身で、または周囲の人と連携して安全確認をしなくてはいけません。




完全分解されたSig P-229R。




Ready to go




Remington M700SS 5Rも分解して清掃します。



Coalingaの射撃場までは距離にして約60 Miles(約100 km)。山道を走っておよそ1時間半ほどかかりますが、設備と環境は最高です。しばらく練習して、また長距離射撃競技にも参加してみたいものです。よい遊び場を見つけました。



*MOAは「Minute of Angle」の略で、角度の単位です。1度の60分の1を1 MOA、1分と呼びます。100 Yards(約91 m)の距離では、1 MOAは約1.04 inch、およそ1 inchに相当します。標的までの距離や横風の補正、また弾着の修正に用いられます。

私も射撃の専門家ではありませんが・・・。550 Yardsの距離の射撃に12.73 MOAのElevation補正が必要ということは、銃を基準(私の銃は100 YardsでZero inしています)よりも12.73 / 60度上向きに射撃するということですから、12.73 MOA X 550 Yards / 100 = 70.02、基準よりも標的の約70 inches(約178 cm)上を狙っているということと同じです。直線で飛行しているように見える弾頭も、実は放物線を描いてゆるやかに弾道飛行をしているという話でした。

2 件のコメント:

ひび さんのコメント...

アルミフレームのS&Wチーフスを毎年、完全分解して手入れします。
フレームに結構ガタが来て、毎年、何丁か廃銃になってます。
あまり、アルミフレームはいじりたくないです。
特に、ドイツ系のオートマチック・・・。

Yuichi Takagi さんのコメント...

日比さん

私も素材は気になりました。耐久性の問題はないようでしたが、鉄製の銃に比べたら劣るのでしょうね。砂が入り込まないよう清掃に気を使って、アルマイト面が剥がれてきたら廃棄しようと思います。

次のSide Armの候補はS&WのClassic Revolverを考えています。M36も魅力的です。