2013年9月7日土曜日

ジャッジスクール 109

9. プレゼンテーション スコアの判定




曲技飛行競技は複数のフィギュアを連続して飛行することで行われますが、完成度の高いフィギュアを組み合わせたシークエンスが必ずしも素晴らしい飛行にはなりません。フィギュアを単体で見ると判定基準に則ったものであるにも関わらず、シークエンスの進行に計画性がなかったり、全体のバランスが偏っていることも多くあります。

プレゼンテーション スコアは、それぞれのフィギュアの正確性だけでは判定できない、シークエンス全体の完成度から判定します。例えば、訓練環境を共有し、また競技機を共同で使用している競技者は、どうしても飛行が似通ってしまい、得点差が付かないような状況ができてしまいます。プレゼンテーション スコアはこのような状況を回避し、競技者間で得点差を作り、順位を明確なものとします。

判定は、競技飛行の終了後に行い、0点から10点までの間で、0.5点刻みで採点します。採点方法に明確な基準はありませんが、フィギュアの採点と同様に10点からの減点方法や、加点と減点で競技者間で相対的な評価とするなどがあります。公正で公平な判定と採点が行えるように確立してください。



プレゼンテーション スコアの採点欄(赤丸内)



一般的に、以下のような指標を用いてプレゼンテーション スコアを判定します。

1. 競技飛行が一定のリズムで行われているか。

2. シークエンス全体がY軸を中心線として、バランスよく行われているか。

3. フィギュアの高度と場所が、ジャッジの判定に適切か。

4. ジャッジに対して飛行を表現しようとする努力が見られるか。

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