Aerobatic Rideの数日間は暖かい日々でしたが、Air Show当日は朝の気温が8度C、北風も強く、急に冬になってしまったようでした。昼頃に少し暖かくなったものの、それでも上着が手放せない日々でした。
今回はSeanに加え、Matt ChapmanとDavid MartinもCircle Jumperに加わりました。賑やかな開会式です。
大盛況のAir Show。でも格納庫との行き来が大変です。
B-17 Flying Fortress。さすがは「空の要塞」と呼ばれた機体です。大きい!
B-52 Stratofortress(成層圏の要塞)。同じ爆撃機なのに、B-52は見ていると恐怖を感じます。世界が壊れても「平和」のために飛び続けるのでしょうか。
B-17がTaxiingしてきました。大型旅客機を見たことのある現代人の私が見ても、「大きい!」と声が出てしまうほどです。
このような大戦中の大型機は、操縦席から各エンジンまでの距離が長いため、コントロール ケーブルの伸びが顕著で、出力調整や同調に意外な難しさがあるそうです。
旧日本軍による真珠湾攻撃を模した「Tora!Tora!Tora!」。サイレンが鳴り響く中、日本軍機のレプリカが飛び回ります。見ごたえあり。
「日本人として、悪役にされているのって、どう思う?」と聞かれたので、「アメリカでだからね。アメリカ人も日本の立場からは悪役に描かれるよ。」と答えておきました。「え?」という、信じられないという顔が逆に意外でした。
どうでしょう?飛行機を近くで見てみますか?
ここEllington空港の、Texas Flying Legends Museum(http://www.texasflyinglegends.org/)に所属する零式艦上戦闘機21型。残念ながら、オリジナルの栄エンジンではありませんが、飛行可能な数少ない、貴重なゼロ戦の1つです。
何と小さな旋回半径!
「その高度からLoop?」と目を疑いましたが、もちろん見事に決められていました。操縦したWarren Pietschさんによると、180 MPHからの進入で、Loopの直径はおよそ1,000 ftだそうです。・・・曲技飛行競技に十分参加できる性能です。
本当に美しい飛行機です。
最後は後をF-4U Corsairに取られて被弾しました。
21型とF-4U。第二次大戦期の戦闘機の中で私の好きな2機が揃いました。
Warrenさんは神風の鉢巻をしていました。ちょっと違うかな?と思いましたが。正面からの写真が撮れず、残念。
F-4Uを操縦するのはDoug Rozendaalさん。Dougさんは去年のT-6の訓練でお世話になりました。お久しぶりです。
DougさんとWarrenさんのご好意で、21型の操縦席に座らせていただきました。
日本語が見られる操縦席。
FAAの耐空証明取得のために、計器やスイッチ類は変更されていますが、可能な限り原型を留めるようにしたそうです。本来7.7mm機銃が収まるところには、無線機類やGPSが取り付けられていました。
乗り降りは左翼から行います。外板は主に0.016 inや0.020 inの厚さ(!!)を使っているそうで、翼面上に歩けるところはありません。そこまで軽さを追求したのかと、改めて驚きます。
操縦席からの視界はとてもいいです。F-4Uと比べ、この点では実戦でも有利だったのではないでしょうか。
キャノピー ロックや座席の高さ調整レバーなど、とても素晴らしい完成度です。もっとも、どこまで原型通りなのか判りませんが、80年前の日本の技術者たちがこの飛行機を作ったという事実に、何と表現をしてよいのか、言葉が見つかりません。
操縦桿とラダーペダルを動かしてみました。まるで、Extra 300Lのような軽さです。スポーツ機として再設計して、市販してくださる会社はないものでしょうか。
日曜日。Air Showが無事に終わりました。
2014年 Team Oracle サポートメンバー
苦労がありましたが、今思えば楽しい日々でした。ありがとうございました。
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