2月9日。
岡山県の岡南空港では、親友の内海氏とWACO YMFのCheckout訓練に同行しました。
Jacobs、275HP@2,200RPMのEngineを持つこの複葉機は、CessnaやPiperなど一般的な前輪式の小型飛行機とは異なることはもちろん、CitabriaやSuper Cubなどの尾輪式飛行機とも異なる特性を持ちます。
私自身、この飛行機の訓練を開始したときに、他の尾輪式飛行機とは全く異なる挙動に驚きました。
Three Point Landing(三点着陸)とWheel Landing(接線着陸)の二種類の着陸形式を含めた離着陸訓練、そして基礎曲技飛行も行って、無事にCheckoutは終了です。
お疲れさまでした。
と、ここまでは予定通りの出来事です。
本当に、一体どれだけの偶然が重なったのか、今考えても不思議なことですが。
訓練の合間にロビーでくつろいでいると、何と恩師谷村先生にお会いしてしまいました。
北海道千歳の航空専門学校、日本航空学園千歳校(当時)の2年時に、担任を受け持っていただいた先生です。
最近になって、共同出版に関しE-mailでの連絡はありましたが、実際にお会いするのは19年ぶりです。
1994年の卒業時、採用の見込みもないのに、私は最後まで使用事業の回転翼機整備にこだわっていました。
卒業後も就職先は決まらず、一番迷惑をかけた学生だったのではないでしょうか。
お元気でうれしいです。
谷村先生は昨年で航空学園を退職されましたが、非破壊検査の技術者として、また講師として、日本中で活躍されています。
かたちのココロ (谷村先生のBlog)
http://subal-m45.cocolog-nifty.com/blog/
どうぞ、次の奈良も楽しい旅行を!
2 件のコメント:
岡南飛行場では本当に驚きました。
ありえない偶然です。
君たちのクラスの担任を言い渡されたとき、正直最初断りました。いきなりだったし、経験もないのにすぐ就活の指導をしなければならなかったからです。
バブルが崩壊した直後で、就職戦線は暗黒。多くの学生に希望には添えない結果となって忸怩たる思いでした。特に君やM君S君のことは忘れられませんでした。
そんな中で、「お金をためて米国に渡る」という話を聞いたときは、本当に驚きました。まじめで勉強は良くできたけれど、おとなしい君が、生き馬の目を抜くといわれる米国でやっていけるのか、と余計な心配をしました。
そんなのは、田舎教員の杞憂であるということを、なにより今日の君の姿が証明しています。
8日は、昨年3月の定年退職後、最もうれしい日になりました。
谷村康行
谷村先生
お会いしてから数日経っても、不思議な偶然に驚いています。
二年生の春から就職活動を始め、秋が過ぎて冬になり、聞こえることは「就職は非常に厳しい」との言葉でした。
本来なら愕然とする状況でしょうが、それでも希望を持っていけたのは先生方の支えがあってのことだと思います。
行き詰ると、千歳校内の実習棟に行き、格納庫の機体に触れていました。
先の見えない状況も、それは可能性が無限ということでもあり、勇気が湧いてきたことを覚えています。
20歳から飛行機を始めて、ここまで20年。
次の20年でどこまで行けるのか、努力次第でいろいろなことが可能だと、それを信じてがんばってみます。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
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