私は 2000年にCFI(Certified
Flight Instructor、飛行教育証明)を取得して、フライトインストラクター職を始めました。翌年CFII(Certified Flight Instructor Instrument、計器飛行教育の教育証明)を取得し、続けてMEIの取得も考えましたが、その頃Pitts S-2Bの曲技飛行競技を始め、それっきりとなりました。そう、今こそがMEIに挑戦する時です。
ペンシルバニア州在住のChrisさんに連絡して、MEIの訓練はできるか聞くと、「もちろんだ。ぜひ来い!」との返事を受けました。彼は4年前に曲技飛行訓練にやってきた方で、ビジネスジェットに乗務する傍ら、フライトインストラクターをしています。行先はPA州JohnstownのNulton Aviation。決定です。
Nulton
Aviationで訓練に使用する陸上多発飛行機は、2007年製Diamond
Aircraft社製DA42「Twin Star」。当初は多くの飛行学校で使われる、クラシックなPiper PA-44「Seminole」やBeechcraft 76「Duchess」などを考えていましたが、DA42もとても興味があります。
DA42は2004年の登場から今年で16年経つものの、私には十分に最新鋭機です。4人乗りで一回り大柄になりましたが、昔乗ったDA20-A1「Katana」という2人乗りの飛行機に構造や形状がよく似ています。アクロバット機のようなスティックで操縦を行うところも同じです。
革新的なエンジンを採用するところもその流れでしょうか。DA20-A1がRotax社製の912型、最大出力80HPのエンジン+定速プロペラという特異な組み合わせを採用したように、DA42はThielert社製のTAE 125 - 02 - 99型、最大出力135HP、ターボチャージャー装備のディーゼルエンジンを搭載しています。エンジンコントロールはFADECシステムによって自動化され、スロットルでの出力調整を除いて、混合比やプロペラ回転数などは手を加える必要がありません。
そして、計器盤に配置されたGarmin社製G1000グラスパネルです。今後このようなTAA(Technologically
Advanced Aircraftの略。Moving MapやIFR下での運航を可能とするGPS航法装備、そして自動操縦など高度な装備を持つ航空機)はさらに一般的なものとなることでしょう。従来のいわゆる「Steam
Gauges」と呼ばれる、機械式の飛行計器で飛んできた私には貴重な経験となるはずです。
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