今日からPitts S-2Sの整備作業に入ります。気になることがいくつかあるので、この機会に改善することにします。
問題点その1。昨年のBlog(地上走行中の静安定の改善を求めて)でも書いたことですが、Taxiing中の直進性の改善が急務です。前回の作業で多少は改善したものの、相変わらず負であることは変わらず、着陸後の減速時やTaxiing時に何度もGround Loopを起こしそうになっていました。飛行機を壊す前にこの負の連鎖に終止符を打つことにします。
まずは尾脚の取り外しを行います。この飛行機には胴体側にJack Pointがありません。どうしようかといつも悩みます。
プレスを使い、緩やかに約12度の角度を付けました。
取り外しも苦労しますが、取り付けがまた大変です。なぜ根本的な改良をせず、騙しながら乗っていたのかと言いますと、この作業が非常に面倒だからです。Elevator Hinge部分の小さなAccess Panelから、Extension BarとUniversal Jointをいくつか組み合わせて、胴体下部のBoltを操作します。いずれ、胴体のFabricの張替えをするときには、側面に新たにAccess Panelを設けようと思います。
苦労すること約1時間。Castle NutにCotter Pinが入りました。もう安心です。
初めてこの飛行機で直進安定性を得ることができました。暴れ馬だったPitts S-2SがまるでCessna 172のようです。世界は平和です。
後へ押すときも問題はありません。DONE!
問題点その2。Smoke Oil Tankのキャップが遠く届かない。簡単にSmoke Oilを入れられるように、新たに注ぎ口を取り付けました。これで解決です。
問題点その3。Number 3 Cylinderの排気漏れ。Nutを締めても、Gasketを交換しても漏れが続いていた箇所です。Exhaust Stackの表面を平らにResurfaceして解決しました。
問題点その4。Engine Cowlの接触部のテープが劣化してきました。接触面が磨り減ってしまう前に交換しました。完了です。
問題点その5。無線の送信時に雑音が多く、また周波数の変更ノブのUp/Downが不安定。修理に出して治りましたが、代金が$1,100・・・。あと$500で新品が買える金額です。本当にAvionicsは高価です。簡素な飛行機でよかった。
試験飛行は終えられましたが、最後の問題がなかなか解決しません。どうしたものでしょう。次回に続きます。
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