2013年8月3日土曜日

ジャッジスクール 103-4

ジャッジライン

ジャッジはボックス近くに設けられた、ジャッジライン(審判席)から飛行を観察し、判定、そして採点を行います。通常、ジャッジラインはボックスの境界線から150-250mの距離の、Y軸の延長線上に設けられます。ここからであれば、ジャッジはX軸を左右均等に眺めることができ、また境界線からも適度に離れているため、フィギュアの形も判定しやすくなります。



ジャッジラインの様子
写真の青いテントに位置しているいくつかのグループがジャッジ、そして大きなテントはチーフジャッジ席です。競技規則ではジャッジは3人から10人となっていますが、アメリカ国内のほとんどの地方競技会では、少なくとも4人、最大5人のジャッジで行われます。互いに判定に影響を及ぼさないように、それぞれのジャッジは5m-10m程度の距離を持って位置します。



ジャッジ席
ジャッジ(中央)にはアシスタント ジャッジ(ジャッジにフィギュアを知らせ、判定を補助する)と、レコーダー(判定及び採点を記録する)が付き、3人体制で行われます。スポーツマンやプライマリーなどのシークエンスが簡易なカテゴリーでは、アシスタント ジャッジがレコーダーを兼ねることもあります。



ジャッジ会議

判定に問題が生じると、競技を中断して会議が行われます。



デラノ空港の競技会、ボックスの南西側コーナー

白く塗られた板はボックスの境界を示すマーカーです。競技機がボックスから完全に逸脱すると(機体のわずかでもボックス内にあれば減点なし)、競技者に規定通りに減点が与えられます。右の三角形の器具は、サイティング デバイスと呼ばれる、ボックスからの逸脱を判定するためのものです。



競技機を観察するバウンダリー ジャッジ
 バウンダリー ジャッジは、競技機のボックスへの出入りを判定します。ふくしまスカイパークのように、地形の関係で設けられない場合もありますが、通常はボックスの対角に、北東と南西とというように置かれます。
写真でも判るかと思いますが、地上に置かれたマーカーとバウンダリージャッジには、多少の距離(バッファーゾーン)が設けられています。つまり、飛行中にマーカーを飛び越してしまっても、運がよければバッファーに助けられるかもしれません。平常心を保って競技を続けましょう。

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