アレスティ システム使用によるフィギュアの表記例
「ループ」や「インメルマン ターン」など、フィギュアが簡素な場合は言葉で表現することも可能でしょうが、実際には固有名称を持たないフィギュアが一般的で、また組み合わせ次第でフィギュアは無数に存在します。例えば、上のような複雑なフィギュアになると言葉での説明は難しくなり、競技飛行中に機内で文章を読んで確認するような余裕もありません。アレスティ システムはこの問題を解決し、複雑なフィギュアも記号で表記することで、飛行中も瞬時に認識、確認することができます。
アレスティ カタログの表紙
アレスティ システム
スペインの曲技飛行士、ホゼ・ルイス・アレスティ氏(1919年-2003年)が考案した曲技飛行のフィギュアの表記方法です。1961年からはFAI(国際航空連盟)に正式に採用され、以降、曲技飛行のフィギュアの国際的な標準表記方法として、各国で用いられています。
アレスティ システムをまとめたものがアレスティ カタログで、曲技飛行競技で認められたフィギュアをグループ分けして掲載してあります。フィギュアの追加と改正を繰り返して、年々充実したものになっています。2012年には、それまで雑然としていた内容だったものが、特徴ごとに細かく分類され、またフィギュアを管理するカタログ ナンバーも整理されて使いやすくなりました。
パワーやグライダーの実機の曲技飛行だけでなく、アレスティ システムはモデル エアクラフト(模型飛行機、ラジオ コントロール機)の曲技飛行競技でも用いられいます。多少ルールの異なることもあるようですが、基本的な部分は同じですので、今後、模型航空機の曲技飛行競技のジャッジの方も、全日本曲技飛行競技会にジャッジとして参加して頂けたらと希望しています。
アレスティ カタログは下記のウェブサイトから購入できます。
Aresti System: http:arestisystem.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿