2013年8月24日土曜日

ジャッジスクール 107-6

フィギュア間のライン

全てのフィギュアはホリゾンタル ライン(水平ライン)から始まり、ホリゾンタル ラインで終わります。ジャッジはフィギュアの飛行がホリゾンタル ラインになったときをフィギュアの終了と判断し、判定を元にそのフィギュアの採点を行います。つまり、フィギュアとフィギュアの間には、明確なホリゾンタル ラインが求められます。

もし、ジャッジがフィギュア終了時のホリゾンタル ラインを確認できず、そのまま次のフィギュアの開始が見られた場合は、ノー ライン(No Line)またはミッシング ライン(Missing Line)として、1点の減点が前後のフィギュア両方に与えられます。



ハンプティ バンプとループを組み合わせたシークエンス

例えば、B用紙またはC用紙に、上に示すようなフィギュアの構成があったとき、ジャッジにはどのような飛行が見られるべきでしょうか。




ハンプティ バンプとループの飛行の例 1

上は望ましい飛行の例です。一つ目のハンプティ バンプを終えた後、競技機は一旦ホリゾンタル ラインを飛行し、その後ループに移行しています。ホリゾンタル ラインの長さに規定はありませんが、離れたところにいるジャッジにも明らかに判定できるような、十分な長さが必要です。



ハンプティ バンプとループの飛行の例 2

この競技者は、ハンプティ バンプを終えた後、即座にループを開始してしまいました。初めての競技会で焦ってしまったのか、それともボックス内にフィギュアを収める余裕がなかったのでしょうか。このような飛行は珍しくありませんが、初心者が初めての競技会で緊張していても、または高性能機の参加のため、飛行速度が速く、場所の確保に余裕がなくても、判定は公平に行われなければなりません。

以上のように、もし競技飛行中にノー ラインが見られたときは、A用紙のコメント欄に、どのフィギュアとの間にあったのか、判るように何らかの方法で記録をしてください。線の上に「ノー ライン(No Line)、または「ミッシング ライン(Missing Line)」と書き、元の採点と、減点を施した最終的な採点の両方を書くことが一般的です。元の採点には横線を引いて無効であることを示すなど、細かい対処の方法はチーフ ジャッジや他のジャッジの方にお尋ねください。

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