・ ターン、ローリング ターン、ハンマーヘッドやハンプティ バンプなどのバーティカル ライン、テール スライド、スピンの旋転中などを除き、ヘディング(機首方向)は常にX軸またはY軸と平行に飛行します。
・ 風によるドリフト(偏流)は判定基準ではありません(下図を参照)。
・ ヘディングがボックス軸から5度ずれる毎に1点(5度=1点)の減点を与えます。
横風を受けて飛行する競技機
横風のため、図の競技機には偏流が見られますが、
ヘディングがボックス軸と平行である限り減点はありません。
<要点>
5度=1点の減点は、角度の判定の全てに見られます。採点は0.5点刻みで行われますすから、2.5度=0.5点の減点も用いられます。5度という角度に迷いが出たときは、時計の1分(または1秒)の角度が6度であり、5度という角度はほぼこれと同じと思い出してください。
ホリゾンタル ラインの判定
・ ホリゾンタル ライン(水平ライン)はC.G.(Center of Gravity、重心位置)の描くフライト パス(軌跡)で判定します。判定基準には、「ホリゾンタル ラインは鉛直線から90度のライン」と定義していますが、簡潔に言えば、一定高度で飛行している競技機の描くラインがホリゾンタル ラインです。
・ 競技機のAOA(Angle of Attack、迎角)は判定基準ではありません(下図参照)。
・ フライト パスとホリゾンタル ラインからのずれは、5度=1点の減点を用います。また、同時に主翼の傾きにも注意し、水平からの傾き5度につき1点の減点が行います。
異なるAOAで飛行する航空機
<簡単な航空力学 / AOA(迎角)とは?>
主翼が揚力を発生させるためには、相対風に対して上向きの角度が必要です。主翼の前縁と後縁とを結んだ線(翼弦)と相対風との角度を迎角と呼び、今後はAOAと略して表記します。自転車で走っているときに、手の平を横に出して、向きを上下させると揚力の発生を経験できます。簡単に言えば、この相対風と手の平の角度がAOAです。航空機が空を飛行するにはこの揚力が必要ですが、航空機の対気速度が速ければ(上図の上の航空機)AOAは少なくとも十分な揚力を発生できますから、航空機は水平に近い姿勢で飛行します。対して、対気速度が遅いと(上図の下の航空機)、少ない対気速度で十分な揚力を発生させる必要がありますから、AOAは大きく、航空機は上向きの姿勢で飛行します。
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