2013年8月20日火曜日

ジャッジスクール 107-4

ループ(宙返り)及びパーシャル ループ(部分ループ)の判定



ループ(宙返り)



ハーフ ループ


・ ループ、パーシャル ループは半径が一定とし、判定はフライト パスを用います。

・ ループは真横から見たとき真円となるため、開始と終了の高度も一致します。

・ 横風によるドリフトは判定に影響はありませんが、半径は一定でなければなりません。つまり、前後からの風の影響は考慮する必要があります。

・ ループ及びパーシャル ループ時のヘディングがボックスのX軸またはY軸に平行であること、主翼は水平であることが求められ、5度ずれる毎に1点の減点(5度=1点)の判定基準は引き続き用いられます。



以上がループ及びパーシャル ループの判定基準です。ループにおいても、ヘディングや主翼のずれには明確な減点判定基準がありますが、半径の変化に関するところには、「それぞれのジャッジが個々に判定基準を持ち、一貫した判定を行うこと」とだけ記されています。ジャッジによって、「半径が変化する度に1点の減点」、「開始と終了の高度が100ftずれれば1点減点」など、いろいろな意見が聞かれます。重要なことは、常に同じ基準で、一貫した判定を行うことです。

競技規則に紹介されているループの判定基準に、「最初の1/4のループの半径を基準にして、その後の変化の大きさに応じて1点ずつ減点する」というものがあります。ループの判定には経験を要するものですから、まずはこの方法を用いてはいかがでしょうか。下に、ループでよく見られる形を紹介します。




 様々なループの形

左: 縦長のループです。アルファベットの「L」の筆記体に似ていることから、「Lシェイプト ループ」(L-Shaped Loop、L形ループ)と呼ばれます。テール ウィンド(追い風)からループを開始したり、頂点で十分な速度がないときにこの形になります。

中央: 横長のループです。かぼちゃに似た形のため、「パンプキン シェイプト ループ」(Pumpkin Shaped Loop、かぼちゃ形ループ)などと呼ばれます。ヘッド ウィンド(向かい風)からループを開始したり、頂点でフロート(荷重を減らし、半径を維持すること)が過大であるとこの形になります。

右: 開始と終了の高度が異なるループです。アルファベットの「e」に似ていることから、「e シェイプト ループ」(e-Shaped Loop、e 形ループ)などと呼ばれます。

0 件のコメント: