2013年8月12日月曜日

ジャッジスクール 106-6

オプショナル ロールとマンダトリー ロール




フィギュアは、ファミリー 0からファミリー 8までのベーシックフィギュアをそのまま用いるか、またはそれらとファミリー 9内のエルロン ロール、スピン、スナップ ロールといったロール コンポーネントを組み合わせて完成します。ただ、エルロン ロールやスピンなどは、ベーシック フィギュア内のどこにでも加えてよいということではなく、フィギュア毎に認められた場所があります。それがオプショナル ロール(ロールの追加が任意。ロールがなくてもフィギュアとして成立する。)またはマンダトリー ロール(ロールの追加が必須。何らかのロールを追加して、姿勢変化を行うことでフィギュアが成立する。)の記号のある場所です。


オプショナル ロールの記号を持つフィギュア


オプショナル ロールの記号は線を交差した円弧で描かれます。この記号は必ず飛行する方向に向かって膨らんだ形に描かれます。弓を想像していただくと覚えやすいかと思います。このフィギュアでは、ロールの追加があってもなくても、フィギュアの性質は変化しません。ただし、追加する場合は、最終的に1回転(360度)または2回転(許容されるロールの回転数は最大で2回転、つまり720度までです。)となるロールを行って、再びアップライトの姿勢になる必要はあります。下に、その例を2つ紹介します。



1.1.2.1のフィギュアに、ロールを加えない場合。
ホリゾンタル(水平)のアップライトから開始し、45アップ ラインに移行、ホリゾンタルのアップライトで終了します。




1.1.2.1のフィギュアに、9.1.2.4のエルロン ロールを加えた場合。 
指示通りに、45度アップ ラインで、1回転のエルロン ロールを行います。


このように、オプショナル ロールの記号を持つフィギュアでは、ロールの有無に関わらず、フィギュアとして成立します。



マンダトリー ロールの記号を持つフィギュア


続いて、マンダトリー ロールの記号についてです。マンダトリー ロールの記号は、線を跨がない円弧で描かれています。先のオプショナル ロールと同じく、飛行方向に向かって膨らんだ形に描かれます。これらのフィギュアでは、フィギュア中に180度の姿勢変化(ここではアップライトからインバーテッド)がありますから、何らかの形で飛行姿勢を変化させなくてはなりません。つまり、180度、あるいは1回転と半分(540度)などのロールを加えることが必須であるとして、マンダトリー ロールの記号が加えられています。



1.1.3.1のフィギュアに、9.1.2.2のハーフ エルロン ロールを加えた場合。
ホリゾンタルのアップライトから開始し、45アップ ラインでハーフ エルロン ロールを行いインバーテッド、ホリゾンタルのインバーテッドで終了します。

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